![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
イタズラ大好き小学生、板図良 強(いたずら つよし)。どこのクラスにも一人はいるような、ふつうの小学生……なんて紹介されてはいるけれど、じつのところ強は、まるっきりふつうとはいえない経験をしていました。
なんと彼は、「じごく小学校」にいったことがあるのです! 校長先生は閻魔さま、かよっている子はみんなオニの子!? イタズラすればほめられて、勉強するのは悪いことばかり。
さて、じごく小学校でのひと騒動からいつもの小学校に帰ってきた強。じごく小学校での出来事をみんなに話して聞かせますが、ふだんからイタズラばかりしている強のいうことを、だれも信じてくれません。
「どうしてだれもぼくの話を信じてくれないんだよ。本当のことを言っているのに」
腹を立てた強がノートにラクガキをすると、なんと、そのラクガキが現実に!? そのとき強が使っていたのは、じごく小学校の校長先生からもらったペンでした。
もしかしてこのペン、特別な力がある魔法のペンなんじゃ?
イタズラの天才、板図良強が帰ってきた! ただでさえ手がつけられないイタズラっ子の強に、描いたものが現実になってしまうペンなんて持たせたら……まさしく、鬼に金棒。 「じごく小学校」シリーズ第2弾の本作では、強がふだんかよっている小学校を舞台に、じごくのイタズラ道具を手に入れた強による、にぎやかなイタズラ劇が描かれます。
恐竜に変身するクラスメート、ウンコになった地球儀、そして火を吹く人体模型……。 じっさいにそんなことが起きたらと思うと「うげー」と顔をしかめたくなるイタズラばかりなのに、強のあまりにもパワフルで自由な発想には、思わずあきれてニヤリと笑顔に! ページの隅々にまでていねいに(?)ほどこされたイタズラに、絵さがしや迷路、ダジャレなど、細かいところにまで楽しみがいっぱい詰まった作品です。
とどまるところを知らない天才っぷりで学校中を大混乱におとしいれる強。そのイタズラには、ペンを授けたじごく小学校の校長、閻魔大王さまも大満足です! ところが、たのしいばかりと思っていたイタズラ騒動は、思わぬかたちで友達を傷つけることに──。
ばかばかしくってハタ迷惑、だけど性根はやさしいオトコ! 板図良強、愛すべき彼が今後どんな騒動を起こすことになるのか、地獄も現世も、目が離せません。
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
いたずらすると、なんでダメなの? それは、いたずらすると、悲しむ人がいるからです。
じごく小学校に体験入学した板図良さん。いつも通っているふつうの学校の友達にじごく小学校であった話をするのですが、だれも信じてくれません。だって、いつもいたずらばかりしているから、こういう時に損をするのです。そこに、転校生がやってくるのですが、それが何と鬼の子のルリちゃん! でも変です、じごく小学校なんて知らないなんているから、またみんなに嘘つきだと思われてしまい……。なにか、ひみつがありそうです!
じごく小学校に体験入学した時にもらった、ペンにはなにか特別なひみつがあるみたい。 でも、その力をいたずらに使いすぎると、またじごく小学校にもどっちゃうかも?
嘘をついたらなぜいけないの? いたずらしたら、必ず悲しむだれかがいいる。そうした相手を思いやる気持ちなど、人生の大切なことを読書を通して楽しみながら体験できる、エンタテイメント読み物です。
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