![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
「少し前の私に、どうしても必要な物語でした」 ヨシタケシンスケ もしも なにかを なくしたら。 もしも もどって こないなら。
男の子が寝ていると、大事にしていたロボットが話しかけます。 「やあ、おはよう。突然で申し訳ないんだけど、 ボク、もしものせかいに行くことになりました」。
「もしものせかい」がどんなところか、 どうして「もしものせかい」に行かなくちゃいけないのか、 小さくなってしまった「いつものせかい」でどう生きていけばいいのか…… ロボットは、ひとつひとつ説明しはじめます。
本書『もしものせかい』は、多忙な著者にとって、 はじめて「誰かに依頼される前に生まれた物語」でした。
自身の悲しい経験により、 この物語を描かないと先に進めない―― つまり、少し前の“ヨシタケシンスケ”にとって、 『もしものせかい』はどうしても描く必要のある物語だったそうです。
悲しみや喪失感を忘れようとしたり、 もとの自分を取り戻そうとしたりするのではなく、 その経験そのものをまるごと抱えて生きていくこととは? そして「その先」への思いが詰まっています。
「もしものせかい」を持つすべての人へ。
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