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
友だちの欲しいうさぎは、「いつもうさぎがいっぱいいるというイースター」のことをフクロウたちから聞き、イースターを探しに出かけます。
ゾロトウ&クレイグのコンビなので、イースター向けにと喜んで手に取りました。……しかし、「イースターを探す」概念がとても抽象的で、子どもには理解しにくいのではと感じました。クリスマスを探しに行くお話もよくありますが、こちらは「生誕」のお祝いなので分かりやすいですね。でもイースターの「復活」は、なりゆきからして難しい。春の到来を祝うことの意味は分かりますが、う〜ん、なんとなくわたしの中ではしっくりきませんでした。子どもにしてみればイースター・バニーの存在もあるので、きっと、お友だちを見つけに行く、うれしい春のお話……というような印象なのでしょう。クレイグの絵は、もちろんすてきです。自然描写が美しく、目を奪います。
うさぎの繁殖を背景に春の喜びが描かれたかわいらしい作品なので、春に結婚される方、赤ちゃんの生まれる方への贈り物にぴったりでは、と思いました。
(ムースさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子5歳)
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