
山のふもとの村にあるおでんの屋台〈雪窓〉。 はじめて雪がふった晩、峠の方からころがるようにやってきたお客は、なんとたぬき。けれど、おやじさんはおどろいたりしません。だって山には、もっともっとふしぎなものがたくさんすんでいるのですから。 おやじさんとたぬきの絶妙なコンビネーションに思わず笑ってしまったり、おやじさんの悲しい過去に切なくなったり……読んだ後は心がぽっとあたたかくなるお話です。シリーズ第5弾。

最近特に涙もろくて、この本のいくつかのシーンで涙声になりました。年を取りましたかね。
おやじさんはとてもあったかい人で、また弟子になったたぬきも凄くいい。『そんなこといわなくとも、ちゃーんと知っていますよ。あの子をさがしにゆくんでしょ。』っていいですね〜。もうすっかり気のあった相棒です。
大事な人を亡くし、ずっと心にあると、いつか会わせてくれるのかしら・・・なんてこの本を読んで思いました。
今年は特に雪が多く、ご苦労なさっている方が多いです。この本も2からは真っ白な世界となりますが、おでんとおやじさんとたぬきと山に住む人や不思議なもの達の心の温かさのせいでしょうか、心はポカポカ。寒い日にはおでんと心温まる本がいいですね。 (SNOWDROPさん 60代・じいじ・ばあば )
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