
ペンギン夫婦に二羽の子が生まれ、家族は助け合って生きていきますが、お父さんはゴミの山で傷つき、妹は天敵に襲われて命を落としてしまいます。やがて成長したお兄ちゃんは、南極を離れる決意をして…。南極の問題にも触れるお話。

この本でいっている「おそろしい山」って、実は人が捨てたゴミの山のことだったんです。
正直、南極大陸に、人がごみを捨てていたということにまず驚きました。しかも初めて上陸したころから当たり前のように捨てられていたらしいです。これはもう、国も人種も関係ない人間のモラルの問題ですけどね。
ここ数年は決まりが出来てどの国の観測隊も南極大陸でごみを捨てなくなったそうですが、昔のゴミはそのまま放置されているので、この絵本に取り上げているように自然界の動物たちの事故につながっているそうです。
ちょっと、同じ人間として恥ずかしいし、悲しいです。
世界の偉い方々には、戦争で武器を作ったり物を壊したりするくらいなら、その予算でこれらのゴミの撤去するのに使ってほしいと切に思ってしまいました。
写真はとてもきれいで見やすいですし、ペンギンたちの子育ての様子もよくわかりました。少し大型の絵本というのも見やすくていいなと、思います。
ただ、著者の藤原さんの思いが強いためか、文章が長く、音読してみたら15分くらいありました。
読み聞かせに使うにはとても長いです。「おそろしいブックトークで子どもたちに紹介するのいいかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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