![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
ぼくのひみつ、それはパパがサンタクロースってこと。 家にはトナカイがいっぱいいるし、部屋の中は子どもたちが好きなものでいっぱい。 パパと過ごすのはとっても楽しい。
けれど、毎年クリスマスイブの夜にパパと過ごすことはできない。 プレゼントを配りにいってしまうから。 毎年ぼくはひとりぼっち。
そんなサンタの小さな息子は、一番星にある願いをかけた。 それは……?
クリスマスイブの朝の大きな決心。 トナカイたちのひくソリに乗って、空へ駆け出したのはぶかぶかのふくを着た小さな小さな、サンタ!
北極圏の村の厳しくも美しい冬の背景を舞台に、クリスマスイブの夜をめぐる、小さな男の子の繊細な心の迷いと成長を描いたこの物語は『LITTLE SANTA』として、アメリカ・カナダ・フランス・ドイツ・ウクライナ・韓国で出版されたもの。本書『リトルサンタ』は、アメリカで出版された英語版の日本語による逆輸入版なのだそう。異国の雰囲気に憧れつつ、どこか懐かしさも感じるのは、男の子の儚げだけれど切実で強い思いというのが世界共通のものだから。
大好きなパパの大きな背中を見上げる「小さなサンタ」。 その様子を眺めているだけで、愛おしく、心の中があたたかくなってくるのです。 心に残るクリスマス絵本、それぞれの年齢で味わってもらいたい1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
サンタクロースのパパと過ごすのは最高に楽しい!......のは、クリスマスイブの日以外だけ。毎年クリスマスを一人で過ごす、サンタの小さな息子は、ある年の秋、一番星に願いをかけた。「どうか、今年のクリスマス、パパと一緒に過ごせますように」。 その年のクリスマスイブの朝、サンタクロースのパパは足に大怪我をして、プレゼントを配ることができなくなってしまう。 息子が代わりに出かけることを決めたけれど…... 北極圏の村に住む、小さなサンタの大きな勇気と成長を描いた、世界一大きなプレゼントの物語。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
サンタさんは、おひげが生えたおじいさん。
そんなイメージがあるからか、サンタさんがお父さんという発想がありませんでした!
この絵本は、お父さんがサンタクロースである子どものお話です。
世界中のこどもたちから楽しみにされているサンタさん。でも、クリスマスはプレゼントを届けに行ってしまうから、ぼくは毎年ひとりぼっち。
寂しくて、
「ことしのクリスマスは パパといっしょに いられますように」と、願い事をかけたら…。
この絵本は、
「お父さんがサンタさんだったら、子どもはクリスマスの日は寂しいよね。一緒に過ごしたいよね。
」という共感と、「パパのお仕事って大変なんだ!やっぱりパパはすごいんだ!」という尊敬とが、詰まっています。
冬に持ってこいのクリスマス絵本ですが、
年の終わりに、いつも働いてくれているお父さんに「ありがとう」と言いたくなるような絵本でもあります。
2歳の子どもが大変気に入っており、読み終わるとホッと安心するような満足感がある絵本のようです。 (うさぎのタンタンさん 30代・ママ 男の子2歳)
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