![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
くるみの森にすむりすねえさんとなかまたちの、ちょっとあたらしいまいにち。
「あなたと、ともだちになりたいのです」 くるみの森にゆきが降った日、手紙を届けにやってきたこじかのくりたから、トナカイと文通している話を聞いたりすねえさんは、ともだちになりたいとずっと思っていた相手に思いきって手紙を書くことに。手紙を贈る喜びともらう喜びに気づくお話。 ―「りすねえさんとゆきの日の手紙」
春のゆうぐれどき、ヤマネのマリの家を訪れたりすねえさんは、マリが喫茶店を始めたことを知ります。お話ひとつとおかしひとつを交換するという喫茶店で、ヤマネが冬眠している間の冬の様子を話すりすねえさん。美味しそうなおかしの香りと眠たい春の空気に心地良く包まれるようなお話。 ―「りすねえさんとヤマネのマリのきっさてん」
しっとりとした風がふいた日、花をつんでいたりすねえさんが家に着くと、ポケットにハナムグリの虫が。ゆうかいされたというハナムグリに、「わたしの家」でくつろいでいくといいよ、と伝えると、ハナムグリは、思わぬことを言って…… ―「りすねえさんとエプロンのポケット」
1作目『りすねえさんのさがしもの』から続く「りすねえさんのおはなし」シリーズ2作目のお話には、マイペースに楽しく過ごすりすねえさんに、森に住むなかまたちの言葉や行動が影響を与え、新しい考えが生まれていくようなお話が3編収録されています。会ったことのない相手に手紙を書いたり、ハナムグリとの思いがけない出会いなど、新しい出会いの雰囲気も。
お話を書かれたのは、児童文学作家の大久保雨咲さん。いつも眠っているヤマネが営む喫茶店が「きっさてんオキテマス」という名前だったり、からまつの木に一生懸命話しかけるりすねえさんの姿など、思わずくすりとしてしまうユーモアがいっぱい。またすべてのページに入っている挿絵も本作品の大きな魅力。くるみの森の自然の情景の美しさや、登場人物(動物)たちの毛並みのふさふさ感、美味しそうなお茶とお菓子の様子など、かじりみな子さんの挿絵がとっても贅沢なんです。お話と絵の両方で、りすねえさんとなかまたちの世界をたっぷり楽しんでみてくださいね。
ひとりで読むなら小学2年生ぐらいから。読み聞かせなら5歳ぐらいから楽しめるでしょう。大人の方が読んでも味わい深い魅力が詰まっていて、幅広い年代の方に楽しんでいただきたいシリーズです。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
○●○りすねえさんとなかまたちの、ちょっとあたらしいまいにち○●○
はじめまして。 あなたと、ともだちになりたいのです。
ゆきの日。りすねえさんがゆきあそびをしていると、ゆうびんやさんのこじかのくりたが、手紙をとどけにきました。三つ子のいもうとたちからの手紙です。まいにちのようにとどく手紙に、すこしあきてきた りすねえさんでしたが――。
ユーモラスでイラストもたっぷりの読み物3編に、漫画も収録の、読み応えある幼年童話です。
音楽会のチケットをなくした りすねえさんがあちこちさがしまわるお話のほか2編を収録した『りすねえさんのさがしもの』に続く、「りすねえさんのおはなし」シリーズ!
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