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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
河童の子どもが猫に姿を変えてやってきた。だがある日、猫は河童の姿に戻ってしまったのだった…。心の問題を抱える少女とかわいらしい子どもの河童との、ユーモアと感動に満ちたファンタジー。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
「たそかれ」の続編です。むしろ時間軸的には、こちらの方が、少し前の話になります。
「たそかれ」の時にはかっぱの八寸が主人公と思いきや、その後登場したかっぱ不知が主人公でしたので、物語のオープニングで語られていた八尺の物語が、気になっていました。
朽木さんの作品はいくつか読みましたが、登場人物の中の誰かが
(たいていは主人公の側にいる人が、時にはボソッと、時には諭すように)語る想いや言葉がとても心に沁み入ります。
今回は麻のお父さんからの手紙が良かった。
かっぱの話は数ありますが、この物語はあまり妖怪色が強くなりません。むしろイギリスなどで信じられている妖精のように、当たり前に日本に住んでいる生き物の一種でしかないようなイメージでした。
小学校高学年くらいから、中学生くらいのお子さんたちにぜひ、読んでもらいたい、優しいお話です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子11歳)
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