どろぼんはどろぼうの天才。どろぼんは絶対に捕まらない。どろぼんには「もの」の声が聞こえるのだ。雨の降る午後、あじさいの咲き誇る庭で、ぼくはどろぼんに出会った。
主人公のどろぼうのどろぼんは、モノの声がきこえる。その救いを求める声にしたがい、ぬすみを続けてきたどろぼん。
刑事さんがききとりをするかたちでお話がすすんでいきますが、どんどん刑事さんに共感していきます。つまり、刑事さんたちと同じように、どろぼんの語る不思議な物語にひきこまれていくので。
作者が詩人の方だそうで、文章がとっても美しいです。印象にのこるような表現が多々ありました。
そんな物語にぴったりのきれいな挿絵も素敵でした。 (あんじゅじゅさん 40代・その他の方 )
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