![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ひとりっこのウィリーは、なにか動物が飼いたくてたまりません。ある日、おばあちゃんが「ミューミュー」となく動物を送ってくれるといいます。さあ、いったい何の動物でしょう。ほかに、服についたたくさんのポケットに入れるものを探す「ウィリーのポケット」、田舎のおばあちゃんちまでひとりで行く「ウィリーのおでかけ」の3話が入った童話集。自分で考え行動するウィリーと、そばであたたかく見守る大人たちが魅力的な作品。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
「ウィリーのどうぶつ」、「ウィリーのポケット」、「ウィリーのおでかけ」の3つのお話が入っています。
息子が大好きな本で「シリーズはないの?」と尋ねられるほど。
箱に入ったミューミューと鳴く謎の生き物。何かな何かな…とドキドキ。「ねこ!」知っている動物で母もホッとしました(笑)
読みながら「ウィリーのおでかけ」は、あの林明子さんの「ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ」の原作であることに気付きます。以前から「ぼく」が蝶々を見て固まってしまうのか謎でしたが、ウィリーは人生で初めてちょうちょを見たからだったんですね。他にも川を靴をぬいで渡るシーンで、川幅はもっと狭い小川であったこと、馬小屋では馬が現れるのではなく馬小屋をそっと覗くシーンだったこと、おばあちゃんの家は真っ赤なバラが張り巡らされた家だったことなど、細かいディテールがわかり、理解が深まりました。牧歌的なあたたかい雰囲気につつまれる良作。 (だてまきこさん 30代・ママ 男の子2歳)
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