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あっちゃんが幼稚園から帰ってくると、おばあちゃんの具合がよくないという電話がありました。お母さんは様子を見に出かけることになり、あっちゃんは、初めてひとりでお留守番することになりました。しんとした静けさの中、急に台所の料理道具や野菜たちが踊り始めたのです。怖くてこたつにもぐりこんだあっちゃんに、ぬいぐるみのくまが寄り添います。お留守番という特別な時間に起こる、不思議で美しいファンタジーです。
森洋子さんが好きなので読んでみました。はじめてお留守番することになった女の子の不安な気持ち。子どものころを思い出して、共感しつつよみすすめていくと、ファンタジックな不思議な展開にひきこまれました。想像がひろがって楽しい。幻想的な絵がこれまた魅力的でした。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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