![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「恋ってなに?」「恋するってどんなきもち?」 ずばり「恋」をテーマにじっくり考えるフランス生まれのおしゃまな一冊。 エルネストは女の子をからかうのが好きな男の子。・・・とりわけサロメを。ずきんをつかんだり、髪をひっぱったり。サロメがママに報告すると 「もしかしたらサロメに恋をしているんじゃないかしら。」 「恋?」それを聞いて教室中大騒ぎ。みんなで真剣に恋について考えます。 「ひとは恋におちるんだ。」「2人でするもの?3人でするもの?」「いつまでもそこにあるものなの?」「稲妻が走るんだ。」 さて、みんな納得した答えはでるのでしょうか。そしてエルネストの恋の行方は。 大人も子供も一緒になって一生懸命「恋」について考えるなんてフランスならでは。甘いだけではない、結構どきりと深い言葉も出てきます。そんなに考えた事なかったなぁ、と思わず自分を省みてしまいました。この際、男の子も女の子もパパもママも一緒にじっくり答えを探してみてはどうでしょう。 甘酸っぱい香りがしてきそうなワインレッドが印象的な味わい深い絵、その隙間にちょろちょろっと見える小さな可愛らしい絵は作者の愛娘の作品だそうです。そして詩の様な訳は内田也哉子さん。今ならホワイトデーに一緒に添えてもいいかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
女の子をからかうのが大好きな エルネストは、とくに サロメが気になる…。 サロメが エルネストのちょっかいを ママにいうと 「それはきっと 恋してるんだわ」と ママ。
――優しい余韻がひろがる 恋の絵本。
![](/images/7627-1.jpg)
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
まず表紙に惹かれました。
真っ赤なハートが薄っすらと見え、ピンクのハート型の葉っぱが舞っています。
『恋するひと』のピンクの文字。
これだけで雰囲気がわかりますね。
エルネストは女の子をからかうのが大好き。
特にサロメを。
サロメのお母さんは、「もしかしたら サロメに 恋してるんじゃないかしら?」と言います。
教室中のみんなが「恋ってなに?」と討論します。
「恋は おとぎの国の ものなの?」
「さびしいから 恋をするの?」
稲妻や炎に例えたり、雷や嵐や雨に例えたり・・・
子どものストレートな言葉で、あらためて恋って素敵だなぁと思いました。
そして、どんどん大人っぽい発言になっていってドキッとします。
でも現実、恋するエルネストは・・・
そうだよね、とぷぷっと笑ってしまいます。
フランスの絵本らしい展開で、訳者はうちだややこさん。
おしゃれな訳で、この絵本の絵とぴったり合っています。
どちらかというと大人向けかしら。
恋する人に贈るといいですね。 (nikoniko**さん 30代・ママ 男の子2歳)
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