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ゆうたくんは、机にむかって絵を描いています。 なにを描いているのかな? まるくって、茶色くって。 それは、ゆうたくんの大切なくまのぬいぐるみのくうちゃんです。 でも、くうちゃんはなんだか不満そう。 (ぼくじゃないよ。にてないもん。)
その時、春風のいたずらで、壁にはったゆうたくんの絵が机の下に落ちてしまいます。 しらんぷりをきめこんだくうちゃんでしたが、 とたんに心配になってきて・・・。
大好きなゆうたくんが描いてくれたぼくの絵。 なくなったらがっかりするかな、ゆうたくん。 まるでくうちゃんの思いが届いたかのように 春風に包まれたくうちゃんは少しだけ動けるようになるのです。 ようやく見つけたゆうたくんの絵。 でもそこにねこのミーヤがとびかかってきて・・・。 ニャーッ!!たいへん。くうちゃんは?ゆうたくんの絵はどうなったのでしょう。
物語は、くまのぬいぐるみのくうちゃんの視点で描かれています。 くうちゃんがゆうたくんを思うきもち。 ゆうたくんがくうちゃんを思うきもち だれかを自分のことのように大切に思うきもち。
きみはぼくだね。ぼくはきみだよ。 優しい気持ちにさせてくれる、かさいまりさんと岡田千晶さんの絵本。 その思いはきっと相手に届くものなのですね。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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<人を思うあたたかな心が伝わるハートフル絵本> くうちゃんは、ゆうたくんが大事にしているくまのぬいぐるみ。ゆうたくんが、くうちゃんの絵を描いて壁に貼りました。「ほら、みてごらん。これはきみだよ」でも、くうちゃんは、絵のくまを見て思いました。「きみはぼくだって?ぼくじゃないよ。にてないもん」初めは変な絵だと思っていたくうちゃんでしたが、やがて、自分を大事に思ってゆうたくんが絵を描いてくれたことに気づきます。他人を思う心と、大事にされる喜びが伝わってくる絵本です。
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「だいすきのしるし」「うさぎくんとはるちゃん」の絵の人だ!とすぐにわかりました。
優しくて、温かい絵で癒されます。
春風のいたずらがキーワードなお話だったので、少しずつあたたかくなってきた今の季節にピッタリで、なんだかとても嬉しくなりました。
読み終わった後、「きみはぼくだね」のタイトルを読み返すと、またキュンとなってしまいます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子11歳、男の子9歳)
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