![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
桜のつぼみもふくらみ、もうすぐ春です。 「おばあちゃんちのキャベツ、おおきくなったかなあ。」 なずなちゃんは、広い畑で大きなキャベツを作っている、ひなのおばあちゃんのおうちへ行きたくてたまりません。 おばあちゃんの手作りロールキャベツはとってもおいしいのです。 でもなずなちゃんには生まれたばかりの弟がいて、しばらくは行けないみたい……。 そこへ、おばあちゃんからキャベツと一緒に「おともだち」が入った荷物が届きました。 「おともだち」って……?
じつはキャベツの葉っぱの上でごそごそ動くあおむしくんだったのです! なずなちゃんはあおむしくんを大事に育てます。 あおむしくんがいつしかさなぎになり、モンシロチョウになって飛んで行くとき 「なずなのかわりに、おばあちゃんちに あそびに いってあげてね。」 そう約束しました。
次の朝、なずなちゃんが花壇の花びらの中に見つけたのは、ちいさなバスの往復切符でした! 『ひなのおばあちゃんのおうちゆき』と書いてあります。
「なのはなごう まもなく しゅっぱつでーす!」 魔法のようにとつぜんあらわれた「なのはなごう」にとびのり、おばあちゃんちへ一直線! チョウチョのマークが描かれた黄色いバスは、春のまんなかを走っていきます。 春らんまんの菜の花畑が、なずなちゃんのはずむ心をつつみこむようです。
あおむしを大事に育てるなずなちゃんの表情の愛らしさ。 うきうきする、ちかづいてくる春の気配。 やさしい色彩で描かれた本書は、親子で読むのにぴったりの絵本です。 おばあちゃんのロールキャベツを、なずなちゃんは食べることができたのでしょうか? 田舎のおばあちゃんが大好きなお子さん、ロールキャベツが好きなお子さんにも、ぜひどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
弟ができたばかりで、いなかのおばあちゃんちへ連れてってもらえないなずなちゃんのところに、荷物が届きました。中にはおばあちゃんが大事に育てたキャベツと、小さな青虫が一匹入っていました。青虫はなずなちゃんに育てられ、やがてモンシロチョウになりました。蝶が飛び立つとき、なずなちゃんが言いました。「なずなの代わりにおばあちゃんちに遊びにいってあげてね」すると翌日、真っ白な服を着たバスの運転手がやってきて…
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
春らしい表紙に惹かれて読みました。
遠く離れたおばあちゃんに会いたい女の子。でも小さい赤ちゃんがいるのでなかなか会いにいけません。あるとき、バスの往復切符をもらい、魔法のように「なのはな号」に乗って、おばあちゃんに会いに行くという物語です。
春の美しい景色がイラストになって、読んでいるだけで春を存分に味わえるのがこの絵本の魅力だと思います。魔法のような物語ですが夢があって面白かったです。 (えりこママさん 20代・ママ 女の子1歳)
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