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李徴は自分に詩の才能があると信じていましたが、上手く行かない現実に苦しみます。そしてある夜ついに発狂し、強く自惚れた心がいつの間にか虎の姿となって現れてしまうのです。かつて友人だった袁傪に、打ち明けたその胸の内とは……。
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精神を病んだ人は獣にもなるのでしょうか。
中島敦の名作に向き合って、人の性を迫力のある絵で構成した紙芝居に息を呑んでしまいました。
心のうちにある野生を、考えられるのは中学で、この名作と向き合うときでしょうか。
虎に変わってしまって人間性を失った李徴の憐れさに、衝撃とともに我が身を振り返る思いが生まれました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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