![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
台湾の国民的な絵本作家ジミー・リャオの最高傑作。
幼いころ祖父母と暮らしていた少女。 両親の家に戻るが、うまくいかない学校生活、
愛する祖父の死、両親の不仲に孤独感は募るばかり。 そんなとき向かいの家に引っ越してきた少年と出会い、
次第に心を通わせていく。ある日、少女は少年といっしょに、
かつて祖父と暮らした山の上の小屋へむかうことを決意する。 幼いころに出会ったあの美しい星空を見るために……
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
実際に実写化されたそうなので、映画のような絵本というよりも、映画のカットを136ページの長篇絵本に仕立てた作品と言ったほうが良いかも知れません。
理由あって祖父母の家で暮らす少女の孤独感と、謎の転校生との不思議な夏がファンタジックに描かれています。
非現実の中に逃避してしまう少女の心と、誰とも打ち解けようとしない少年の孤高が、二人の結びつきを強くしていくところは、少し甘美な退廃感を醸しているように思いました。
それにしても数多くのページに描かれた絵は、不思議さに満ちていて、どれもが重厚です。
表表紙裏表紙見開きにそれぞれ描かれた少女と少年の顔が、この絵本を終わらせてくれません。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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