手だけで表現されている迫力あるママ?
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投稿日:2009/12/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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雨の日におつかいを頼まれた女の子。
4〜5歳くらいです。
見開き左ページに、ママ?の手だけ。
女の子は、あれやこれや言い訳を。
心配性もここまで来れば笑っちゃいます。
この想像力の面白いこと。
結果、おつかいに行くのに凄い重装備です(笑)。
それにしても、手だけで表現されている迫力あるママ?です。
ゲラゲラ笑った後、「厳しいママだね。」と息子。
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女の子はクラッと来ますよね
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投稿日:2009/11/30 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ノックアウトされました。
ラッセルがとっても可愛い。
おとぼけキャラながら、なかなかの器用さにほれぼれ。
こういう器用な男の子の一面を見ると、女の子はクラッと来ますよね。
なんとも、すてきなクリスマスイヴの夜でした。
夢見るような美しい夜。
絵って、すごい!
ユーモアたっぷりのキャラたちに、この綺麗な背景。
本当に素敵な一冊でした。
ラストページの、ラッセルの表情が、最高です。
カバー折り返しのスコットンさんの写真を見て、再びクラッとしてたら(笑)、「どこ見てんの〜。」と息子。
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きつねは、人間の自らの欲望を映す鏡
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投稿日:2009/11/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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持ったら使いたくなるのはわかりますが、それが大砲ですか。
それも、相手がきつねとは。
川の魚をきつねが食べたところで、幾ら減るというのかしら?
なんとも、人間の欲望の象徴ともいえる王様でした。
きつねといえども、攻められれば応戦します。
大砲の大きさ比べから始まり、威力をそっちのけにして、色やデザインやらへの競争へ…。
ここいらでホッとして笑いました。
ラストのページで、使い道のなくなった大砲の再利用に息子は「おしゃれじゃ〜ん。」
作者の意図は推し量れませんが、大人が読むと『ムムム…。』。
子どもが読むと、ナンセンスな比べっこに笑える作品かと思います。
きつねは、人間の自らの欲望を映す鏡だったと、私は解釈しました。
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ご近所さんが気にかけてくれる温かさ
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投稿日:2009/11/25 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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活躍が始まっているこの季節。
てぶくろのお話。
双子のネッドとトニー。
ある冬のこと。
両親が、旅行に出かけるので、
おばあさんがお世話に来てくれたときのこと。
トニーのてぶくろが、片方しかありません。
さがした時は、見つからなかったけれど、
やっぱり友だちのジェイニーのところで見つかって、
届けてくれました。
なのに………。
幼い頃、我が家でもひもやスナップでてぶくろをつないで、
つけさせましたが、なくなりましたねぇ。
次々、集まるてぶくろに、クスッ。
街の人たちも届けてくれて、エ〜。
みんな、赤いてぶくろを片方もって、
ゾロゾロのところで、大笑い。
おまけに、両親のおみやげに、ハ〜。
集まったてぶくろを持ち主に返してあげるため
考えたアイディアが可愛らしい。
あの数だけあったら、街行く人の目を惹きますね。
ラストも、なんか微笑ましいんです。
てぶくろ片方に、ご近所さんが気にかけてくれる温かさ。
持ち主に返してあげたいと思う、双子ちゃんの優しさ。
色数を押さえ気味の柔らかい絵とピッタリのほのぼの絵本でした。
双子ちゃんが何から何までおそろいでキュートです。
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娘同士も友だちになれるとは限らない
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投稿日:2009/11/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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作者のプロフィールをカバーで読んで、笑ってしまいました。
主人公の「あたし」と似た経験があるそうで、
この作品で、仕返しができたと書かれていて、息子にうけました。
主人公の女の子のママの友だちが連れてくるのが、意地悪ブッチー。
ママ同士が友だちだからって、娘同士も友だちになれるとは限らない。
それを、ママたちは解っていない。
しまいに、ママは、「いろんなひとと おともだちに ならなきゃだめよ。」という、絶望的な回答。
ブッチーが来るたびに、自称ブッチーザウルスに「食べちゃうぞ」と脅されて、ある日ブッチーがうちにお泊まりに来る事になり…。
ブッチーが帰った後の、「あたし」の“ブッチー抹消”願望の絵がだんだんエスカレートしていくのが楽しいんです。
「あたし」のブッチー撃退大作戦のページはなかなかです。
かしこ〜い。大爆笑です。
“窮鼠猫をかむ”の絶体絶命の思いで、考えたんでしょうね。
それにしても、「あたし」のパーソナリティもなかなか面白い。
は虫類系が好きっていうのも、かなりの夢想家なのも。
ブッチーに劣らぬ将来楽しみな女の子でした。
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“赤”が本当に素敵です
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投稿日:2009/11/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵のオーバーの赤い色に惹かれました。
戦後の物資不足の中、母が手元に残しておいた家財を、娘アンナのオーバーにかえていくお話。
羊毛から糸紡ぎ、織布、仕立てと時間をかけ、ゆっくりとアンナと共に仕上がりまでを楽しみました。
『ペレのあたらしいふく』を想起しましたが、ペレは自らの労働を代償に一着を手に入れました。
アンナは、母の大切にしていたもので、一着を作ってもらいます。
アンナがオーバーの完成まで、常に母とその様子を見ているところが、その待ち遠しさを伝えてくれます。
なんといっても、“赤”が本当に素敵です。
糸の染色のため、親子でコケモモ摘みをしているページが好きです。
アンナの手も経てできあがった素晴らしいオーバーに、こちらも「よかった。」と声が出ます。
最後のクリスマスパーティーが、またこのお話を温かいものにしています。
実話ということで、母の知恵と工夫、そして子をおもう深い愛情に感動です。
見返し(前も後ろ)も可愛らしいんです。
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人と接し学び感じ“ひと”となっていく
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投稿日:2009/11/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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小学生三人が、出会った認知症の老婦人とその夫。
公園のいつものところで友だちとサッカーをしたかったのに、見知らぬ老夫婦。
ボールが、転がっていき、「かずや もう おうち かえろ。」とおばあさんに声をかけられ、戸惑うひろき。
おじいさんに事情を聞き、自分の祖母の最後を思い出すひろき。
「年をとると、だれでも赤ちゃんに戻るんだよ。」という母親の言葉を思い出します。
そんな出会いから数日後、いつもの公園をかけ回っているおじいさん。
おばあさんが入院前にいなくなったとのこと。
みんなでさがすと…。
小さな公園で、出会った人の人生。
小学生の心で受け止め、感じ、おばあさんにかけた言葉。
優しさが、きちんと育まれている事がうれしくなりました。
大きくなっていくっていうことは、たくさんの人に出会う事でもあるんですね。
自分の体験したことのない事に、人と接し学び感じその人を“ひと”としてつくって行くのでしょう。
老いは、皆、通る道。
「老人を大切にする社会」であって欲しいと思いました。
息子も“新しい出会い”を大切にして欲しいと思いました。
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楽しい楽しい
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投稿日:2009/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『おっ、縦開きの洋もの本だ』と思い手に取りました。
表紙絵のオオカミくんも私好みのキャラでした。
オオカミが、井戸の中に映る月を、チーズと間違え、身を乗り出し井戸へ。
おまけに、桶まで落ちてきて。
そこへブタが通りかかり、オオカミは…。
楽しい楽しい。
縦開きの意味が解りました。
桶に乗っかったオオカミが上がっていき、降りてくるブタとすれ違うシーンはドキリとしますが、そこはオオカミ、「絵本の中では、なかなかごちそうにはありつけな〜い」と息子。
ファッション誌『VOGUE』のイラストレーターだった作者が、目指すところは、朝子どもをコチョコチョくすぐって笑いながら起こすような作品を作る事、だという解説を読んで、とっても納得しました。
このような明るく笑える作品が私も大好きです。
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大人の頭休めにも良いかも
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投稿日:2009/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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文字通り、だじゃれオンパレードです。
植物園と言うのも納得。
お野菜あり〜の、果物に〜お花あり〜の。
よくもまあ、こんなに思いつくものですね。
しょうぶ(菖蒲)! あ、やめ(菖蒲)
歯ブラシを口に入れたままのアロエ坊やが、
アロエ、おかあさん
おれにくり(栗)、なんにもなす(茄子)
絵が大きな力を発揮しています。
もう、もう、笑いっぱなし。
大人の頭休めにも良いかも。
図書館で見つけました。
家にも一冊購入しようと思います。
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「山でおじいさんに会ったら気をつけよう」
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投稿日:2009/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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教師時代の思い出の一冊です。
15年前、文化祭で、大型紙芝居シアターを企画した我がクラス。
紙芝居一枚が、ベニヤ板一枚の大きさでした。
作品選びを手伝わされました。
中国のお話です。
ちょうちんまつりを夜にひかえた日、王七は、畑仕事を早めの終えて、薪をさがしに山へ。
そこに、白いひげを生やした老人二人が碁を打っていて、見物をしている間に、…。
ちょっとした出会いで、100年単位の時間が流れ去り、取り返しのつかない事になった王七に、「長生きしたのだから喜ぶのが当然じゃ。」と老人(仙人かしら?)たちにいわれても、家族との再会と短い人間の生涯を切望する王七の姿に、共感し読みました。
家族との再会の為、必死な姿の王七に大人でも引き込まれます。
「『過去の窓』から、飛び降りて、先週の定期考査まで戻りたい。」と、笑っていたあのころの生徒たちも、もう30代になっています。
この絵本を、図書館ででも見つけて、自分のお子さんに読んでやって欲しいなと思いました。
あの時の、音響入りのナレーションのテープは、まだ持っています。
我が息子は、「こわっ、山でおじいさんに会ったら気をつけよう。」と、真顔で言っていました。
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文が簡潔で、絵も楽しいものがありました
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投稿日:2009/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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いつか息子にと思い、さがしていました。
文が簡潔で、絵も楽しいものがありました。
北ドイツの街で約700年前に起こった、130人の子どもが姿を消した伝説です。
この絵本の原書は、ドイツのバルトスヘブナーが再話しています。
が、あまりに描写が細かいので、本来の口伝に近づけて、簡潔に語り改められたものだそうです。
表紙を見るなり、「知ってるよ。読んだ記憶があるけど、しっかり覚えていない。もう一回読んでみるか。」と息子。
感想は、
面白い。(ストーリーがつかめたようです)
絵が好き(やっぱり)
約束は守らなきゃね。
それにしても、凄い笛だな〜。
残りのこどもたちは、どうなったんだろうね。
でも、土砂に呑み込まれたって話もあるんじゃない?
高学年の一人読みにちょうど良い絵本だと思います。
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文字が読めることの喜び
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投稿日:2009/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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扉絵の女の子が本を小脇にはさんで、無邪気にはにかんでいる表情に温かいものを感じました。
主人公の女の子トリシャ5歳。
トリシャは、 読む、書く、計算の習得と使用に著しい困難を示す状態のLD(学習障害)でした。
小学校生活の中で、苦しみ彷徨するトリシャのつぶれてしまいそうなちいちゃな心。
読んでいてトリシャに気持ちを重ねていました。
ラッキーな出会いであったと思います。
フォルカー先生は、観察力・共感能力の高い実に繊細な心の持ち主ですね。
また、きちんとLDを認識し、根気強くトリシャに向き合っています。
文字が読めることの喜び。
トリシャの世界が、無限の可能性と共に広がっていくことを思わせるラスト前のページで、泣いてしまいました。
それにしても、トリシャという人物のベースには、あのおじいちゃんの儀式、おばあちゃんの詩的な星の話など、こよなくトリシャのパーソナリティ ーそのものをあるがままに受け入れ、愛してくれた家族の深い愛がしっかりと根付き育っていた事が解ります。
エンディングに驚き、二人の再会に感動しました。
息子は、このような障害を抱え悩んでいる子どもの存在を初めて知り、再読していました。
中・高学年のお話し会で、読んでみたいと思いました。
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ゾクゾク
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投稿日:2009/11/12 |
えほんだいすけさん 30代・パパ・愛知県
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実話を元にした絵本だそうです。でも、実話かどうかというのはこの絵本にはあまり関係ないことじゃないかって思います。
ちょっとした仕掛けのおかげで、大人でも映画のカメラワークのようなゾクゾク感を味わえます。
盛り上がった気持ちのまま最後に行くと、寂しくお話が終わります。あまり小さい子が相手だと、うまく読み終えるのが難しそうです。
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何人とも結婚できるの?
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投稿日:2009/11/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『アラビアンナイト』の中のお話の一つ。
本来、夜伽話の中から子ども向けのものをピックアップしたものの一つです。
私が小学生の時に読んだ挿絵に近い、ユーモラスな馬場先生の絵に惹かれこちらを選びました。
世界史の授業をしていて、イスラム文化の『アラビアンナイト』が出てくると、毎年シンドバッドやアラジンは知っていても、アリ・ババは、知らない生徒が多く、ちょっとびっくりでした。
息子には、読ませたいと思っていましたので、図書館で見つけ借りてきました。
昨夜、一人で読んだ息子の感想は。
何人とも結婚できるの?
残酷な場面もあるね。
ぐらぐらと煮立った油を、人の入っている瓶に入れるなんて。
短剣で、グサッ!っていうのも恐い。
モルジアナって、賢いね。
「開けェ、あずきィ!」はないよね〜。
面白かった。
長いから、中学年くらいの人から読めるね。
お話し会で読んでみたらいいんじゃない。
アラビア文化にチョットだけ触れて、楽しそうに話すのを見て、心の中で『よしっ!』っと、ガッツポーズをしました。
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犬から 見れば こうなんですか
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投稿日:2009/11/15 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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タイトルを見て、犬の名前かなと思い開きました。
面白い発想です。
犬が、主人公。
この犬が、人間を飼っている気です。
人間の女の子につけた名がローバーでした。
この犬の人間観察の表現が面白い。
夜、ぼくは、ローバーを寝かしつける。
で、笑っちゃいました。
公園で、犬に向かってボールを投げ遊んでやっているつもりのローバーも、犬から見ればこうなんですか。
夏の海の様子の観察も楽しい。
浜辺で、昼寝をしているローバーの両親の横のカップルを、
男と女が寝ころんで、お互いをかじりあっていた。
で、爆笑です。
昼寝をしている間に、いなくなったローバー捜しも、この犬のペースで、とてもユニークです。
両親のあわてている姿も、犬の目から見ればなかなかクールなものです。
それにしても、学習能力のある犬だなと、ラストで再び吹き出しました。
絵が、明るくユーモラスです。
吹き出しもあって、説明まで加えられていて、見応えがあります。
毛についてのページは、息子にうけました。
「大人な犬だな。こんな風に思っているとしたら、やっぱり子犬から飼いたいね。」と息子。
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来るは来るは、考えられない患者さんたち
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投稿日:2009/11/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵を見て、動物の歯医者さんのお話かな?と読みました。
ところが、歯医者に来たのは、人間の男の子サム。
歯医者が大嫌い。
魚の水槽があっても、シールをもらえても、パパにご褒美をもらっても。
とにかく大嫌い。
診察室に入っても、往生際の悪いこと。
診察台のしたに隠れて…。
このお医者さん、なかなかの名医のようで。
昨日診察に来た患者さんの話を始めます。
来るは来るは、考えられない患者さんたち。
症状は様々。
原因にも笑えます。
治療もお見事。
トラの歯に挟まっていたものに大笑い。
サムも、たくさんの患者さんの話に身を乗り出して、ついには…。
マーガトロイド先生はやっぱり名医です。
(それにしても、転職可能なお話作りの名人ですね。)
息子とサムが一緒に、この診察のお話に引き込まれているのが、見ていて楽しかった。
あのカバの歯は、いったい何なんでしょう?
ホントに、カバの歯なんでしょうか?
作り話じゃないのかしら?????
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ぶれない毅然とした女性
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投稿日:2009/11/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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「えっ?」と、声が出てしまいました。
タイトルが、タイトルですから。
開いて、やっぱり。
パパの今のカノジョの話。
斜に構えた、主人公の女の子の鋭い視線。
パパのカノジョの分析とも言える各ページ。
今までのカノジョたちより、いちばん長続きしている
と、いうことはこれまでのカノジョたちは、
この厳しい評価に耐え切れず、消えていったのかしら(笑)?
ところが、途中から評価が変わっていきます。
なかなか良いカノジョです。
母をしている私には、耳の痛い事ばかり。
一本芯が通っていて、ぶれない毅然とした女性です。
カッコイイです。
それが、この女の子には伝わっているんだと思います。
パパとカノジョの先行きは、どうなろうとも
素敵な大人の女性に出会えてよかったですね。
息子は、「新しいママになるんだろうか?」と一言。
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ハンガンの時代へと連れて行ってくれます
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投稿日:2009/11/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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唐代に活躍した画家ハン・ガン(韓幹)という実在の人物がモデルのお話です。
幼くして家計を助けるべく酒屋の配達人(作品では食堂の出前)となりますが、ワン・ウェイ(王維)に見出され、その経済的援助を受けて絵画を曹覇に学びます。
腕をあげ、玄宗皇帝に、宮廷の絵師になるための学校に入るよう召し抱えられました。
昔の絵を手本に描く陳氏を師として馬を描かせますが、師とは似ない作品を描いたのでこれを詰問したところ、
「臣は自ずから師有り。陛下内厩の馬、皆な臣の師なり」と答えたという逸話をかつて読んだ記憶があります。
絵本という形で再会できるとは、思いもしませんでした。
前人の画法を踏襲するよりは、対象そのものを観察し描く、自然主義的な作業を主張し、それが認められ師を離れ、結果、その技量は師を越えたという人物です。
ハンガンが、「真」を追求した結果、絵から飛び出す勢いの馬が描かれれるようになり、本作品のストーリーへと繋がって行くわけです。
『西陽雑俎』にもこのような話が見られます。
ハンガンの画力が充分につたわってくるチェン・ジャンホンさんのこの絵本は、その域を越えた芸術作品だと思います。
絹地に墨と絵の具を用いて描く手法を、ハンガンと同様試みられたこの作品は、読者をハンガンの時代へと連れて行ってくれます。
後書きまで、息子は食い入るように読んでいました。
今も昔も“本物”には“力”がありますね。
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“オオカミ封じ込め対策”が笑えます
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投稿日:2009/11/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『ぜったいたべないからね』のローレン・チャイルドさんの作品です。
絵本から登場人物が飛び出して来ると思っている男の子ハーブ。
ある晩、お母さんは絵本をおいたまま電話へ…。
やって来るんです。
オオカミが。
それも二匹も。
たべられそうです。
ハーブは必死でオオカミをだまそうと…。
子どもならではのイマジネーションたっぷりの世界。
オオカミばかりか、たくさんの絵本から色々な登場人物が飛び出してきて…。
最後のページのハーブの“オオカミ封じ込め対策”が笑えます。
ユーモアたっぷりのキャラクターたち。
描いた後に切り絵として貼っているんでしょうか。
そんな風に見えます。
文字に動きを持たせて、そのページの雰囲気が良く伝わってきます。
作中に出てくるたくさんの“絵本の内容”の解っているお子さんと読むと、その楽しさが倍増すると思います。
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“お勉強”と子どもに構えさせず
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投稿日:2009/11/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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子ども向けの論語の本を探して3年程たって、書店でやっと出会った本です。
自分の学齢期には、耳慣れぬ言い回しに面白さを覚えるよりも、窮屈さを感じ、『難解』の呪縛から解放されることの無かった『論語』。
この年になって、やっと身にしみいるようになってきました。
素読の魅力も、今になれば理解できるようになりました。
“お勉強”と子どもに構えさせず、素読を楽しんでいます。
約500章ある中から、短く解りやすい言葉二十章が選ばれています。
一見開きに、右のページに書き下し文・白文・現代日本語訳、左のページに子供用解説というスタイル。
1日、1ページのペースで読みました。
今では、好きなページを諳んじられるようになりました。
リビングに常置し、いつもパラパラ見ています。
彼のこれからの人生の中で、どこかで立ち止まり『小学生の時に良く意味も理解せず諳んじてたなぁ〜。今ならわかるなぁ〜。』という場面を想像しつつ、二人で遊び感覚で繰り返し読んでいます。
できれば、もう少し早く(未就学期)に出会いたかった一冊です。
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