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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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12歳〜

6613件見つかりました

★5  まず、ナビの検索リストにあげてください! 投稿日:2009/10/09
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
シノダ!(1) チビ竜と魔法の実
シノダ!(1) チビ竜と魔法の実 作: 富安 陽子
絵: 大庭 賢哉

出版社: 偕成社
このシリーズって、富安さんファンのお母さんから聞いたんですが、富安さんの代表作の一つだと思うんですよ〜。
(もちろん、教えてくれた彼女も言ってましたが、読み終えて私もそう思いました)
子ども達に薦めたい作品です。

このお話は作者が思いついた時からシリーズ化を考えていたようです。
主人公は小学5年生のユイ。信田家の長女です。
彼女のパパは人間ですが、ママは妖力を持ったキツネで、どうやら人間の姿をして暮らしているとき、若き日のパパと出会って、結婚したそうです。
ユイのほかに信田家には弟のタクミ(小3)と妹のモエ(3歳)がいます。この兄弟にはキツネ一族から受け継いだ不思議な力があり、ママ方の親戚たちは、信田一家をとんでもない事件にまきこんでいきます。

大庭賢哉さんのイラストがすごくイメージにあっていて、素敵でした。
キャラクターも1人1人しっかりできていて、ストーリーテンポも大変読みやすかったです。
文章は比較的行間が広くとってあり、振り仮名も振ってあるので、1人読みなら中学年くらいからお薦めできそうです。

うちは不思議ものが好きな中学生が、真っ先に読みましたが、「面白い、面白い」と、1日で読んでしまいました。
早く次が読みたいと、私が1巻目を読んでいる間に2巻目に突入しています。

一度読みだしたら止まらない、とってもおもしろいシリーズです。
頼りになるしっかり者のママも素敵ですが、
私はダメダメの夜叉丸おじさんやママの妹のスーちゃんが気に入りました。次回はどんなお話になるか、今から楽しみです。
参考になりました。 1人

★5  一番怖い本だった 投稿日:2009/10/12
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
おしいれのぼうけん
おしいれのぼうけん 作: ふるた たるひ たばた せいいち
出版社: 童心社
先日、三人娘が幼稚園での絵本の思い出話をしていました。
何気なく聞いていたら3人中2人が「おしいれのぼうけん」

「あれ、ほっんと怖かったよねぇ」
「あの絵はわすれられない!!」と口々に言うのです。

そんな言葉を聞けば、当然食指が動きます。
早速図書館へGO。

手にしてびっくり!!
この本を本当に幼稚園生が読むのか!児童書の部類に入りそうな
文字数の多さ。
読み聞かせで知ったわけではなく、自分で手にしたそうですが、
わが子の場合、絵だけを見て恐怖心を抱いていた本だったのでは
ないでしょうか。

娘たちは懐かしそうに手に取っていました。
この年になって、どんな物語だったのか改めて知ったのでした。

「おしいれ」皆さんのレビューを見て思いました。
やがては伝説の場所になってしまうかもしれませんね。
まだ、「おしいれ」がこの世に存在する内に、皆さんこの本を
読んで、あの暗やみを体験させてあげて下さい。
参考になりました。 1人

★5  発想がすごい 投稿日:2009/10/11
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
おふろ
おふろ 作・絵: 出久根 育
出版社: Gakken
一人でお風呂に入ったら、赤いネクタイの男の人がぼくを待っていた。
それから始まる、あれやこれや…。
ナンセンス絵本と言ってしまっても、お風呂にまつわるあれこれを象徴しているのだろうといってしまっても違う、飛び抜けてしまったイマジネーションがある。
少し不気味で、少し不思議で、要するに訳が分からないのだけど、次々と展開されるミステリアスな出来事。
湯あたりしそうなくらい、印象に残る絵本でした。
出久根さんに脱帽です。
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★4  平和を願う 投稿日:2009/10/11
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
白いからす
白いからす 作・絵: ほんまわか
出版社: 自由国民社
平和を願うカラスの話です。
他のカラスに相手にされなくても、一羽で白いカラスのいる東の国に向かいます。
戦火の中で生活する人たち、戦争で荒れた国の絵が響いてきます。
しかし、たどり着いた国は緑に被われているわけではなかった。
話がストレートで、絵がシンプルなので、低学年でも判るお話かと思いました。

ただ、平和を願う国が中東で、平和の国が日本で、カラスがハトになりたかったのだとしたら、カラスは極めて日本人的で、少し独善的になってしまったような気がします。

中東の人の気持ちが東にある国(日本)に向かうものだろうかという大疑問。
中東をイメージするなら、その国の人が何を考えているのか、それに対して日本人である私たちは何ができるかということの考察がベースにあって話を展開するのが良いのではないか。
日本人からの発信ならば、白いカラスが西に向かっていって、西の国で何を感じるかを話にした方が理解しやすいのではないかと思いました。
今度カラスさんに聞いてみたいと思います。

平和を願う気持ちを批評しているのではないことだけは、追記します。
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★4  あっタマゴ! おまえだってタマゴ! 投稿日:2009/10/10
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
ムッシュ・ムニエルのサーカス
ムッシュ・ムニエルのサーカス 作・絵: 佐々木 マキ
出版社: 絵本館
ムッシュ・ムニエル3部作中の2作目。
あやしい魔術師のヤギのムッシュ・ムニエルが自分のドジから
サーカスに飛び入り出演しなくてはならなくなった。

読者の期待通り、魔術はうまくいかず、次から次へと変な現象が
現れます。

出演者のみならず観客までもが犠牲者になって、ナンセンスも先が
読めずにいい塩加減です。

大きなまん丸に小さな点のような目。この目の表情がいかにもおとぼけのムッシュ・ムニエルの魅力です。

末っ子にはうけませんでした。
つかみどころのない表情がいや…なんですって。
そこがいいのに…と母は思いました。
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★5  知らなかった戦争 投稿日:2009/10/07
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
紅玉(こうぎょく)
紅玉(こうぎょく) 文: 後藤 竜二
絵: 高田三郎

出版社: 新日本出版社
北海道美唄市の話。
実は、北海道にりんごができることも、中国朝鮮から多くの人間が強制労働のために連れてこられたことも、実感として知らなかった私です。
自分が知っている戦争の大きなイメージの陰で埋もれている様々なことを、絵本で見つけるとハッとすることが多いのですが、意外と地元では実感されていても全国区になれない。
これには問題があると思うのですが、厚い書籍ではなく絵本で知ること。これも大人にとって重要なことかと感じています。

戦争体験者である父。
父には、強制連行されてきた中国人、朝鮮人の気持ちが分かるのです。
自分にも生活がある。
それを判って欲しい。
暴徒の中に一人入っていく勇気は、生きるための選択だった。
父の思いを理解した暴徒たちはもいだりんごをすべて置いていきます。
日本軍は中国で、住民の命も踏みねじり、すべての物を強奪したのに。
人の気持ちを分かること。そのために自分が苦しい思いをしても。
自分たちの過ちも忘れないこと。

子どもに理解させるのは難しいと思いながら、まずは大人がそれを学ばなければいけないと思った私でした。
参考になりました。 1人

★5  なりきる! 投稿日:2009/10/07
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子12歳
きはなんにもいわないの
きはなんにもいわないの 作・絵: 片山健
出版社: Gakken
「おとうさん、きになって」

すーくんにお願いされて、快く木になったお父さん。
本当に、木になってしまいます。

お父さん、なりきる!

鳥も、虫も、犬も、よその女の子も。
木だと思って寄ってきて、木だと思ったまま立ち去ります。

お父さん、なりきっています!!

すーくんが多少困っても、お父さんは手助けも口出しもしません。
だって、木なのですから。

「木は、なんにも言わないの」

お父さんの大きく強い愛情を感じます。
片山健さんの、愛を感じる絵本です。
参考になりました。 1人

★5  自分が癒されてしまいました 投稿日:2009/10/06
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
やまのかいしゃ
やまのかいしゃ 作: スズキ コージ
絵: 片山健

出版社: 架空社
手にとって眺めてみても、訳の分からない絵本。
文ものっぺりとしているように見えるので、「読みづらいのかな」などと思ったのですが………。
12歳の息子と嫁さんを前に読んで見せた私は、自分自身がとても癒されてしまいました。
というか「ほげた」さんにあこがれてしまいました。
現実離れした絵本ですが、「やまのかいしゃ」って必要だなと思ったり、トンチンカンな出勤って自分の願望かもしれません。
のっぺりしていると書いた文も、あまり意味を押しつけず、とてもとぼけていて読んでいてほっとするのです。
せめて絵本で日頃のストレス解消。
読み終わってから妙に納得。ひとり読み返す私でした。
ストレスをかかえたお父さんの読み聞かせにお薦めです。
参考になりました。 0人

★5  命のメッセージ 投稿日:2009/10/05
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ 作: こやま峰子
絵: マイケル・グレイニエツ
詩: 豊島 加純
絵: 豊島 加純

出版社: 教育画劇
10歳の時に脳腫瘍が発病。
11歳で生涯を閉じるまでの豊島加純ちゃんの命のメッセージは、右手が使えないので一生懸命左手で書いた詩と先生からもらった12色の色鉛筆で描いた絵。
運命を予知していたかのように、一瞬一瞬を大切にして時刻までが記載されている。
今はもうない命のとてもまぶしい輝きだから、いいかげんな気持ちでは読めないと思いました。
絵本では、こやま峰子さんが文を書き、マイケル・グレイニエツさんが絵を描き、この絵本を成立させています。
その絵と文に色づけされた加純ちゃんの肉筆と絵。
主役は豊島加純ちゃん本人です。直筆は読者に感じ取って欲しいと思いました。
そして、絵本を読んだ自分達にもできることがあることを考えたいと思いました。
それは、今を大切にすること? 命を大切にすること? 悲しいと思う心を大切にすること? 人を愛すること? 
みんな、みんな集まって、いろんな色があつまってできるのが「いのちのいろえんぴつ」だから、加純ちゃんのためにできることを一緒に探しましょう。

天国にいる加純ちゃん、ありがとう。
参考になりました。 2人

★5  我が家にもいるのかもしれない。 投稿日:2009/10/05
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子12歳
まほうのこぐま
まほうのこぐま 作: ペネロープ・リベリー
絵: ジャン・オーメッド
訳: 片山 令子

出版社: 瑞雲舎
ジョーにしか見えない、まほうのこぐま2匹。

こぐまが「感じて」「あるよ、とびこんで」というと、
本当に家の中に木や川があるのです。
3人で森の中のように遊びます。

ジョーはご飯をこぐまたちに分けて上げます。
テーブルの下で、こぐまたちはガウガウーとうなっているのに、
お父さんにもお母さんには、聞こえないし見えません。

知らぬ間に、なぜか床が濡れていたり。
息子の椅子の下だけパンが落ちていたり。
どうして?と思うほど泥んこになっている息子。

我が家にも、まほうのこぐまがいるのかもしれません。
家の中で、まほうの木登りや魚とりをしているのかな。

ジョーもこぐまも、とても楽しそうに遊ぶ、躍動的な絵。

優しさに満ちている絵本です。

「またあした」と言って、眠りたくなります。
参考になりました。 0人

★4  働く人、働く車にありがとう。 投稿日:2009/10/05
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子12歳
はしれ!たくはいびん
はしれ!たくはいびん 作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる

出版社: 偕成社
北に住むおじいちゃんとおばあちゃんから、宅配便でリンゴが届くまで。

おじいちゃんとおばあちゃんが働いて作ったリンゴ。
その箱を運ぶ、宅配便の人。
配送センターの人。
運転手さん。

働く人と、働く車のおかげで、遠くから美味しいリンゴが届きます。

夕方、リンゴを預かって。
車を乗り換え、配送センターを通って。
大きなトラックが夜明けまで走って。
次の日、昼間にマンションに届き。
夜にはみんなで美味しく食べる。

息子は小さい時から、宅配便の受取り係り。
いつもハンコを持って嬉しそうにドアを開けます。

そんな子ども達が、
大好きな働く車にワクワクしながら、
夜も働く人に「ありがとう」と思える絵本です。
荷物を送ってくれる人の優しい気持ちにも「ありがとう」と言いたくなります。
参考になりました。 0人

★4  お笑い番組のコントだと思えば面白い 投稿日:2009/09/30
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
馬車でおつかいに
馬車でおつかいに 作・絵: ウィリアム・スタイグ
訳: せた ていじ

出版社: 評論社
「ロバのシルベスターとまほうの小石」で、有名なスタイグです。
他の作品でもそうですが、彼の作品にはブタやロバが擬人化されているものが多いですね。
それも、ものすごく自然に人間のような生活をしていながら、どこかブラらしさや、ロバらしさが残っている。まったく面白いキャラクターの作り方をしています。

今回の作品に登場するブタとロバもそうで、
このお話では、ブタが飼い主、ロバがロバとして飼われているのですが、同等の仲間のように抱き合ったり、プレゼントをあげたり…、
最後にはけがをしたロバのために荷台に乗せて引いてあげたり、
自転車に乗せてあげたり。

面白いけれど、これが飼い主なの?と、聞きたくなるようなあまりにもロバ想いのブタでした。

このロバが年寄りで、目は悪いわ、足はくじくわ。その上、なんだか口が達者で…。
お笑い番組のコントだと思って見れは、大層楽しい絵本ですが、
あまり真剣に読んでしまうとドンドンひどいことが起きるブタが、かわいそうになりますので、お気を付けください。
お話がちょっと長いので、低年齢のお子さんは飽きてしまうかもしれません。
大勢の前での読み語りなら、中学年位からがいいかと思います。
参考になりました。 0人

★5  大人も子どもも釘付けの、しかけお話し絵本 投稿日:2009/09/30
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子12歳
ほしい
ほしい 作: 藤田浩子
絵: 小林 恭子

出版社: 一声社
上へ上へと長〜く伸びる、しかけ絵本です。

わがままな若様が欲しがるものは、なんでもすぐに手に入れる親バカ殿様。
若様が「あれがほしい!」と指さしたものをとるために、家来も大変です^^;
欲しいものをとるための手段が、どんどん伸びていくのです。
そのため、読み手は途中から椅子に乗って読まなければなりません。

そんなに高いところに、何を取りに行くのかな?
若様は、いったい何が ほし いのかな^^?

こんなに不思議な絵本と、アクティブな読み聞かせ。
大人も子どもも釘付けになります。

おはなしおばさん・藤田浩子さんのお話しを、小道具を作成することなく体験出来ます。
集団の読み聞かせに、ぜひチャレンジしてみてください!
読み手も楽しめる絵本です。

さらに、伸ばさずにたたんだまま手元でも、普通に絵本として読めるところが凄いです!
参考になりました。 0人

★5  現在・過去・未来 投稿日:2009/09/30
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
子どもたちの遺言
子どもたちの遺言 写真: 田淵 章三
詩: 谷川 俊太郎

出版社: 佼成出版社
0歳から20歳までの年代ごとの子どもたちの写真と、その断片ごとの詩。
谷川俊太郎の詩とわかっていても、子どもたちの作品集と間違えてしまうほど、詩は子供たちの心からあふれだしてくる言葉のように思える。
谷川俊太郎は、生まれたての赤ん坊から、成人式を迎えた女性まで、年齢、性別を超え、子どもたちになり切ってしまうところからしまうところからこの写真に詩を加えている。
すごいと思う。
写真も、見事に子どもたちのあるがままを、とても至近距離からとらえている。
写真が生き生きしているから、詩も生き生きしているのかもしれない。

この絵本(?)は、自分にとってはすべて過去形であるが、わが子の通過した年月と、これからたどる道程を感じさせてくれる。
詩の内容が前向きで、自己肯定だからほっとできる。

この本を子どもたちが見たらどうだろう。自我が育ち、自分を確立し始めた子どもたちにとって、この本は自分の過去の確認とともに将来を展望させてくれるのではないか。
しかも、とても自然に。

その意味で、この本はやはり読み聞かせのできる絵本である。
高学年以上の子どもたちにとっての現在・過去・未来。
彼らもまた人生の途上である。
参考になりました。 7人

★4  ナンセンス絵本はパッと見て、感じて。 投稿日:2009/09/29
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
ちょうつがいの絵本
ちょうつがいの絵本 作・絵: 井上 洋介
出版社: フレーベル館
ナンセンス絵本です。
その発想が笑えます。
わたしはカタツムリのちょうつがいが一番面白いと思いました。
中学生の子は、「何が言いたいのはよくわからなかった」と、言っていましたが、こういうナンセンス絵本は、理屈で考えちゃいけないんだな〜。そして、あまり考え過ぎてもいけない。
パッと見て、感じて、ふ〜ん。そういうこともアリか〜って、その意外性を楽しめれば、面白く読めると思うんだけどな〜。
うちの子は、難しく考えすぎちゃったのかも、しれません。
参考になりました。 0人

★5  子どもと大人の課題図書 投稿日:2009/09/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ローザ
ローザ 作: ニッキ・ジョヴァンニ
絵: ブライアン・コリアー
訳: さくま ゆみこ

出版社: 光村教育図書
この夏県内の読書感想文の課題図書になった絵本です。
どうして課題図書に選ばれたのかなど考えつつ手に取りました。

実話を絵本にした話なので、ストーリーも落ち着いて現実的。
バスの中で、差別意識への抗議と、『いろいろな制限は受け入れた上で、ここは自分達が座っても良い場所だ』と正当性を主張(席を空けるように説得する運転手、やってきた警官に答えたただ一言の「ノー」)をしたために、逮捕された黒人女性のローザの話。
その行動が、バスへの乗車ボイコット運動になり、キング牧師の指導も加わり、無罪と平等を勝ち取る。
しかし、この話はその前にあったブラウン判決があってもなくならない差別、黒人少年エメットのリンチ死事件とその犯人が無罪となったなど時代の中に火種をくすぶらせていた社会によって起こりえた話ではあります。

それにしても「ノー」と言う勇気と、それから始まる運動への参加。これは素晴らしいことです。

そこで話を戻すと、何故課題図書になったのでしょう。
差別を考えると言うことでしょうか。
実は、自分自身のことを考えると、自分はローザを責め立てる白人にも、差別をうけいれて権利を放棄していた黒人にもなれるのです。
逆にローザや、差別反対の運動の中に入るだけの勇気には自信が持てない。
子ども達は同だろうか?
せめて傍観的な読み取りはして欲しくないな。

もう一つ、我が子が主張したり、「ノー」と言ったとき、問答無用の警官タイプであったり、運転手タイプになることは簡単。
それを教育と言ってしまうことも簡単だけど、子どもを取り巻く環境、子どもの権利も考慮出来なければいけないと思います。

大人にとっても課題図書だと感じました。
参考になりました。 0人

★5  こんな町に住んでみたい 投稿日:2009/09/28
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
ゆうびんやさん おねがいね
ゆうびんやさん おねがいね 作: サンドラ・ホーニング
絵: バレリー・ゴルバチョフ
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 徳間書店
すてきなお話でしたね。

遠くに暮らすおばあちゃんに誕生日プレゼントを贈りたい。
おばあちゃんは孫のコブタくんに『ぎゅっ』て抱きしめてもらうのが
大好き。
じゃあ『ぎゅっ』をプレゼントに送ろうという事になりました。
郵便局のイヌさんの特別の計らいで配達してもらえる事に…
まず、コブタくんがイヌさんを『ぎゅっ』とだきしめ、
そこから『ぎゅっ』のリレーが始まります。
窓口係のイヌさんから仕分け係さん、トラックの運転手さん〜
色々な職業の優しさにあふれた人達の『ぎゅっ』から『ぎゅっ』へ。
最後はカモの配達係さんから特大のサイズの『ぎゅっ』が
無事おばあちゃんのもとへ届けられました。
お返しも素敵です。

もうホントに心がほかほかして、幸せな気持ちになります。
こんなお話を考え付いたサンドラ・ホーニングさんに脱帽です。
それにバレリー・ゴルバチョフさんの明るい挿絵もこのお話をさらに
心地よいお話へと仕上げていると思います。

我が家でも全員一致でいちおしの本となりました。
参考になりました。 3人

★4  いかにも変な秘密の呪文 投稿日:2009/09/29
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします
ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします 作・絵: 佐々木 マキ
出版社: 絵本館
ヤギなのに魔術師です。でも、おどろおどろした感じはないし、
シャープな風情でもない。どちらかと言えば、つかみどころのない
手品師風と言うのが印象です。
それがムッシュ・ムニエル。
腕前はどうでしょう…

子供をさらって弟子にしようと魔術をつかってみました。
成功したのに失敗でした。

素直でまじめなムッシュ・ムニエルによってある男の子と女の子の
運命が狂わずにすみました。

ムッシュ・ムニエルが少し好きになりました。

「ぶたのたね」同様の、あーやっぱりねという、いつも通りの結末。
佐々木マキさんのナンセンスワールド、いいですね。
参考になりました。 0人

★4  メコン 投稿日:2009/09/08
なびころさん 30代・ママ・愛知県  女の子2歳4ヶ月
メコン 源流をもとめて
メコン 源流をもとめて 文・写真: 鎌澤 久也
出版社:
写真絵本に興味があったのでこの絵本を選びました。実際に目の前に広がるような臨場感たっぷりな写真の構図に目を見張りました。メコン川がいかに素晴らしいのかを分かり易く説明されてしているところが良いと思いました。特に、メコン川が沢山の人々の生活の拠点だということを再認識できる所が良かったです。実際にメコン川に行ってみたくなる絵本です。
参考になりました。 0人

★5  勇気について考えさせられる絵本 投稿日:2009/09/26
ジュンイチさん 40代・パパ・東京都  男の子12歳、男の子6歳
勇気
勇気 作・絵: バーナード・ウェーバー
訳: 日野原重明

出版社: ユーリーグ
ワニのライルシリーズで知られるバーナード・ウェーバーの作品。
訳は、あの聖路加国際病院理事長の日野原重明さん。
生き方の本の類だけでなく、絵本の訳までしていたとは、本当に幅広いご活躍をされていると思います。

さて、この絵本には、沢山の勇気がでてきます。
勇気っていうと、大げさに考えてしまうけれど、この絵本を読むと、実は小さなことだって勇気なんだって思えてきます。
そう、誰だって沢山の勇気を持って生きているということが、実感できるのです。

大人も含めて、幅広い年齢の人にとって、考えさせられる絵本だと思います。
とても深い作品です。
参考になりました。 1人

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