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静かないなかに、ちいさいおうちがたっていました。まわりに工場ができ、にぎやかな町になるにつれて、ちいさいおうちは、白いヒナギクの花の咲きみだれるいなかの景色をなつかしく思うのでした。 (2021.07改版)
4歳の息子が書店で一目惚れし、購入してきた絵本です。
きれいな水色をバックに可愛いおうちの絵の表紙。
中を開いても、細かいところまで色彩に気を使った
素朴な絵がとても素晴らしいです。
夏にはひなぎくの花が、秋には真っ赤にそまる木々が、
そして夜にはお月様が見えるいなかにある小さなおうち。
ところが年月を経ていくうちに、周りには自動車が、
家々が、ビルが、電車が、地下鉄が、できあがっていき、
お日さまの光も見ることができなくなった小さなおうち。
人々の暮らしが豊かになっていくにつれて、
こういった自然がどんどん消えていっていることを、
思い知らされた一冊です。
ちょっと長いですが、文章は難しくありません。
4歳の息子にとっては読み応えがあり、
お気に入りの一冊となっています。
何回も何回も読む度ごとに理解が増していっているようです。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子4歳、女の子0歳)
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