のりもの好きな子大集合!
もっと知りたい!日本の昔話(読み物)
昔話(むかしばなし)とは昔から口づたいに伝えられてきた民話のひとつ。子どもたちに絵本で絵を見せながら伝える方法もありますが、文章の多い本を使って昔話を語り、耳から子どもたちに聞かせることは、口伝えという昔話の特性がより生かされるのではないでしょうか。ご紹介するのは、いくつもの昔話が収録されている昔話集。1冊でたくさんのお話を楽しむことができます。さらに、昔話について詳しく知りたい、学びたいという方に、昔話の研究書も合わせてご紹介します。
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編集部おすすめ作品
幼いときにいちどは読んでほしい日本の昔話が13編。児童文学の評論、創作、翻訳などにいくつもの大きな仕事をのこした瀬田貞二さんの文と、昔話の挿絵として定評のある瀬川康男さん、梶山俊夫さんの絵が魅力の1冊。
数ある日本の昔話の中から、子どもが喜ぶお話を厳選し、収録。方言の味わいを適度に残しながら、聞いてわかりやすい言葉で、日本人の心の奥の豊かな世界を紡ぎだします。
「子どもに語る」シリーズ
「読みたい 聞きたい」昔話を中川李枝子さんの文で書かれた1冊。誰もが知っている「桃太郎」を語っても、中川さんらしく優しく愉快なお話に。そこに同じくお父様の語りを聞いて育った山脇百合子さんの挿絵が入った、楽しくて贅沢な1冊です。読みきかせにも、子どもたちが自分で読むのにもぴったりです。
南は沖縄から、北はアイヌ民族に伝わるウエペケレまで、日本全国の昔話10万話より、次代に残しておきたいと選ばれた珠玉のような301話が収録されたシリーズ。こちらは正月から春の話を中心に58話収録の第1巻。
「日本の昔話」シリーズ
1、2年生が自分で読めるむかしばなし集。寺村輝夫さんの軽妙な文体と、ヒサクニヒコさんのユニークな絵で、読む楽しさが味わえます。1巻には「ももたろう」「とりのみじいさん」「うらしまたろう」「したきりすずめ」「わらしべちょうじゃ」の5編を収録。
「寺村輝夫のとんち話・むかし話」シリーズ
日本のあちこちで語りつがれてきた昔話の中から、再話者の中脇初枝さんが、女の子が自分の力で人生をきりひらいていく話ばかりを集めて編まれた素敵な昔話集。全部で20話。
日本各地に伝わるユーモラスな昔話の中から、表題作のほか「ねずみ経」「へやの起こり」「とろかし草」「あわてものの早助」「すどっくりの化け」など、方言を生かして選んだ楽しい50話。編者は、民話研究者の稲田和子さん。
人びとの間に、文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話の数々。その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を、という試みによって再話された民話集。「かにむかし」「こぶとり」「天人女房」「ききみみずきん」など22篇を収録。挿絵は赤羽末吉さん。
昔話のなかにあらわされている世界は心のふるさと。わたしたちにとって、とても大事なことをあらためて考えなおす。そのために昔話は大切なヒントをくれます。表題作の「浦島太郎」他、こぶとりじいさん、古屋のもるぞ、亀の恩返し、わらしべ長者、一寸法師等39話を収載。
「語りつぎたい日本の昔話」シリーズ
口承文芸学者であり「昔ばなし研究所」を設立されている小澤俊夫さんの講演録「昔話が語る子どもの成長」。
昔話Q&Aもあり、昔話を学ぶ時の入門書におすすめです。巻末には小澤さんが手がけられた昔話の再話の本も紹介。
昔話の誕生から今日に至る歴史、地域比較・国際比較、代表的昔話200のあらすじと背景を体系的に解説。図版も多数収録された「日本の昔話」のすべてがわかる小事典。
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