きょうりゅうのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
「わからない」って楽しい!国立科学博物館監修の恐竜絵本!
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チキカーン チキカーン チキカーン グー!毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『チキカングー』。読めばみんな、そのリズムの虜に!ハッピーでヘンテコな世界。さて、どんな内容なのでしょう。
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
みどころ
チキカーン チキカーン チキカーン グー!
なんでしょう、このリズム。
音を出しているのは、わんちゃんです。
赤い帽子に赤い靴、手にはタンバリンを持って。
なんだか見ているだけで陽気な気持ちになってきます。
リズムに乗って歩いていくと、あっ、ねこちゃん。
チキカーンねこちゃん チキカーンねこちゃん。
おいもちゃんにメルちゃんも。みんなで一緒に。
ああ、楽しいね。あれあれ、ぼっちゃん。泣いてるの?
一緒におうちに帰ろうね。
チキカーン チキカーン チキカーン グー!
最初はわんちゃんひとりで。次にねこちゃんと一緒に。おいもちゃんやメルちゃんも。みんな一緒に、チキカングー!
あ、ぼっちゃん! 泣いちゃってるの? だいじょうぶ。一緒におうちに帰ろうね。チキカーン、ぼっちゃん。
ちょっぴり不思議でおかしな世界を描く樋勝朋巳さんが、初めて手がけた赤ちゃん絵本。おもしろい絵本を……と考えているうちに誕生したのは、聞いたこともないけれど、口に出しているうちに誰もが元気になってくる「チキカーン」のリズム。何度も読んでいるうちに、いつの間にか口ずさんでみたり、振りつけまでしちゃったり。そんな気分は赤ちゃんにもきっと伝わるはず。
一緒に歩いて、一緒に歌って。
こんなに楽しくて優しい世界があるんだよ。
ようこそ、赤ちゃん! さあ、一緒に遊ぼうね。
どんな読みかたにしようかな
「チキカーン」って、どんなリズム? どうやって読むの? かまえちゃうと、かえって答えが見つからなくなっちゃいそう。目の前にいる赤ちゃんの気を引くように。笑ってもらえるように。やさしく、やさしく。あるいは、自分がしっくりくるリズムにアレンジしちゃっても。踊っちゃったっていいよね。一緒に読む子どもたちと、お気に入りの読み方を見つけてくださいね。
この書籍を作った人
銅版画家・絵本作家1969年、長野県生まれ。多摩美術大学卒業後、デザイン会社を経て銅版画の制作をはじめる。1998年、ボローニャ国際絵本原画展入選。『きょうはマラカスのひ』(福音館書店)で第19回日本絵本賞大賞受賞。小さな心の機微をユーモラスに醸しだす作品で人気。他の絵本に、『フワフワさんはけいとやさん』『きょうはパーティのひ』『たいこ』(以上福音館書店)、『ペロのおしごと』『おさるちゃんのおしごと』(以上小学館)などがある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書に『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。