絵本紹介
2023.07.14
7月2日は1月1日から数えて183日目。12月31日までの残りの日数も183日目という、1年のちょうど真ん中の日なのだそうです。つまり、7月3日からは1年の後半がスタート。7月は2023年の締めくくりに向けて最初の一歩を踏み出す月といえます。
さあ、そんな7月に出版された絵本は話題作が目白押しです。
NHKのEテレの人気アニメ「アイラブみー」の世界をフルカラーコミックスで楽しめる作品や、生誕200年を迎える昆虫学者・ファーブルの著書『ファーブル昆虫記』の16の名場面を迫力ある切り絵で表現した『ファーブル昆虫記 名場面集』、子どもたちのヒーロー「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしの詩とイラスト、貴重な写真からアンパンマンの秘密に迫る『アンパンマン伝説』。そして、世代や国境を越えて愛されるベストセラー小説『窓ぎわのトットちゃん』のおはなしには載っていない戦争体験を描いた絵本『トットちゃんの 15つぶの だいず』も出版されます。
人の出会いと同じように、本との出会いも一期一会。気になる本を見つけたら、ぜひ手に取ってページをめくってくださいね。
出版社からの内容紹介
NHKのEテレで大好評のアニメ『アイラブみー』がフルカラーコミックスに!
おとなも楽しめる「じぶん探求」番組がまんがで読める!
『アイラブみー』は、5歳の主人公「みー」が、ふとした疑問をきっかけにさまざまな空想や思考実験をくりひろげるアニメです。
「自分のこころとからだを大切にするためにはどうしたらいい?」というテーマの4話が、子どもにもわかりやすく読みやすい、フルカラーコミックになりました。
こころやからだについて、子どもといっしょに、楽しく考えることができる1冊です。
【内容紹介】
『なんでパンツをはいてるんだろう?』…ちいさなぎもんから、だいじなことがいろいろわかる!
『くすぐられるのが、じつはキライ?』…みーはたのしいけど、ほかのひとはちがうの?
『なんでおねしょをしちゃうんだろう?』…おしっこタンクの大きさはひとそれぞれ。
『イライラしたときはどうすればいいの?』…じぶんのきりかえスイッチをみつけておこう!
★子どもたちが実際にアニメを見たときの感想や、楽しいクイズなどのコラムページも収録!
出版社からの内容紹介
<とうとう、トットちゃんの一日の食べものは、だいずが15つぶだけになってしまいました。>
『窓ぎわのトットちゃん』では描かれなかった、トットちゃんのもうひとつのお話を絵本にしました。
女優の黒柳徹子さんが自分自身の小学生時代をえがいた『窓ぎわのトットちゃん』。世界で2500万部以上のベストセラーとなり、「トットちゃん」と「トモエ学園」は世界中の人から愛されています。
トットちゃんの小学校時代は、日本が戦争をはじめた時代でもありました。
だいすきなパパ。トモエ学園の楽しいお弁当の時間。あまい、あまいキャラメル。<家族そろって、安心で、うれしかった毎日>から、いろいろなものがなくなっていきます。
そして、ある日、とうとう一日の食べものが、炒った大豆15つぶだけになってしまいました。トットちゃんは、15つぶをいつ食べるか、悩みに悩んで……。
長年ユニセフ親善大使として活動されている黒柳徹子さんの原点ともなる、トットちゃんの等身大の戦争体験です。
語りかけるような文章を書いてくれたのは、数々の賞に輝く児童文学作家の柏葉幸子さん。ジブリの「千と千尋の神隠し」に大きな影響をあたえた作品『霧のむこうのふしぎな町』など、魅力的なファンタジーを次々に生み出しています。
絵を手がけたのは、やさしい画風が人気の絵本作家・松本春野さん。「トットちゃん」といえば、いわさきちひろの絵を思い出しますが、松本さんは、いわさきちひろのお孫さんにあたります。大のちひろファンでもある黒柳徹子さんが、「かわいい!」と喜んでくれた令和のトットちゃんになりました。
戦争を描いてはいますが、小さいお子さんにも安心して読んであげられるように配慮してあります。いつも前向きで一生懸命なトットちゃんとはじめて出会うのにもぴったりな1冊です。
*読んであげるなら5歳くらいから
*ひとりで読むなら小学校低学年から
*すべての漢字にふりがなつき
この書籍を作った人
岩手県に生まれる。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』で日本児童文学者協会新人賞受賞。『つづきの図書館』で小学館児童文学賞受賞。ほかに『とび丸竜の案内人』『大おばさんの不思議なレシピ』『バク夢姫のご学友』など画家児島なおみ氏とのコンビのファンタジーが多い。
出版社からの内容紹介
富安陽子氏とはぎのたえこ氏による、夏の絵本の傑作!
あつい、あつい夏の日。
坂みちをのぼると、おおきな入道雲がひろがっていた。入道雲のなかには、道がつづいていて、その先にまっていたのは、ふしぎなそらの世界だった。
この書籍を作った人
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。
出版社からの内容紹介
SDGsは世界共通の「みんながしあわせで、ずっとなかよしでいるため」のルール。今日明日そして何年後も、みんなのしあわせがつづくためにはどうすればいいかを考えるおはなし集!
日常生活の「なぜ?」が、子どもにもわかりやすい「おはなし」に!
身近な場所から、世界へと目を向けるおはなし15話!
・料理を食べのこすのはもったいない?
・じゃぐちの水は、どこからくるのかな?
・使わなくなったランドセルをどうする?
・けんかをしないでなかよく遊ぶには?
・女の子の色、男の子色ってあるの?
・はたらくって楽しいの?
・夕方にスーパーで安売りをするのはなぜ?
・どうしてドアにマークがついているの?
・自動はんばいきの横にごみ箱があるのはなぜ?
・ひなんばしょがわかりづらいのはなぜ?
・ゆうせんせきにすわれるのはだれ?
・どうしてウミガメからビニールが出てくるの?
・学校に行かずにはたらく子どもがいるの?
・しぜんエネルギーだけでくらす島を知っている?
・世界一びんぼうなだいとうりょうって?
読み聞かせ4歳、ひとり読み6歳から
出版社からの内容紹介
ぼくはしゅん、しょうがく2ねんせい。
なつやすみのじゆうけんきゅうは、ぼくのいぬのチャコにきめた。
だって、チャコがかわいかったから。チャコも、わたしをしらべてほしいってかおをしていたから……
*
「愛があふれていて素晴らしい!」「最後で涙が!」などとSNSで大反響を呼び(Twitterで約11.8万いいね)、各ウェブメディアやTV等でもとりあげられた小学2年生(7歳)の男の子しゅんくんの、「ぼくの犬はどうしてこんなにかわいいのか」を探る夏休みの自由研究から生まれた絵本です。
シニア犬をいたわり愛する気持ちが胸を打つ、愛情あふれる作品で、犬を飼っている人はもちろん、これからペットを飼いたいと考えている方にもぜひ読んでほしい1冊です。
この書籍を作った人
絵本作家。1978年 福岡生まれ。静岡県三島市在住。 熊本大学教育学部卒業。主な作品として、『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『あきぞらさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』(講談社 / 全国学校図書館協議会選定図書)、『なきごえバス』(白泉社 / 第9回MOE絵本屋さん大賞2016「パパママ賞」第1位 )『なきごえたくはいびん』、『いろいろおてがみ』(小学館 / 全国学校図書館協議会選定図書)『いろいろおしたく』、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことがだいすき』(KADOKAWA)など。『はこちゃん』(文・かんのゆうこ / 講談社)、『せんそうしない』(文・谷川俊太郎 / 講談社)、『おかあさんのいのり』(文・武鹿悦子 / 岩崎書店)、『まだかなまだかな』(文・竹下文子 / ポプラ社)の絵を担当。また、雑誌や教科書などの挿絵も手がけている。現在、静岡県三島市にある絵本専門店「えほんやさん」代表も務めている。
出版社からの内容紹介
生き物の世界にはおどろきがいっぱい。ミミックメーカーは生き物のすぐれたところやしくみを見つけて研究し、まねをして、人びとの役に立つ新しいテクノロジーや製品を発明します。
10人のミミックメーカーを紹介しましょう。日本人の仲津英治さんもその一人。どの人も不思議がり、疑問を投げかけ、生き物や自然からすばらしいアイデアを集めています。生き物たちは最高の先生です!
この書籍を作った人
1960年東京生まれ。猫好きサイエンス作家。YES International School校長。主な著書に『99.9%は仮説』(光文社)、『宇宙のかけら』(青土社)など、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ダイヤモンド社)などがある。地球環境問題や犬猫の殺処分問題などでも積極的に発言している。趣味は野鳥撮影、カポエイラ、ルービックキューブ。妻子と猫たちと裏横浜に在住。
出版社からの内容紹介
ティラノサウルスの子どものティラ、ブラキオサウルスの子どものブラ、トリケラトプスの子どものケラの仲良し三人組は、ティラのお父さんが王様にだまされてお城で捕まったと聞いて、お父さんを助けるために冒険に出ることにしました。
冒険に出る前に、3人は食べると30分だけ大きくなって大人の恐竜になれる”びっくりの実”と、体がふくらむ”フーセンの実”をもらって出発!
お城に向かう途中、凶悪なスピノサウルスやラプトル、パキケファロサウルスたちとバトルを繰り広げ、戦いの技を磨いていきます。いよいよお城に着いた三人組はお父さんを助けるために”きょうりゅうトーナメント”にしゅつじょうすることになりました。トーナメントを勝ち進んで王様のギガノトサウルスを倒せばティラのお父さんをかえしてもらう約束です。しかし、トーナメントに負けたらモサピノサウルスのえさになってしまう、恐ろしい約束をしました。果たして、三人はティラのお父さんを救うことができるのでしょうか--.?
出版社からの内容紹介
★リアル!大迫力!の本格CG図鑑が、恐竜好きキッズの心をつかんで離さない★
本格的なCG画像でよみがえった、恐竜と古生物が大集合! 141の種を、時代順に1ページ1種ずつ紹介。臨場感のある背景付きの、大迫力のCG画像で各恐竜を楽しめます。基本情報をまとめた「データファイル」、特長を一言で表したキャッチコピー、身体的特徴を矢印で示した解説など、小さなお子さんでも情報をとりやすい工夫がいっぱいです。
【監修のことば】
日本語版監修/小林快次(北海道大学博物館教授)
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大迫力の恐竜がこの本に集結! 絶滅した恐竜のほんとうのすがたは、タイムマシンにのって恐竜時代にさかのぼらないと見られない光景です。ただ、この本があれば、サファリパークならぬダイナソーパークが体験できます。巨大なからだをした竜脚類や、するどく切れ味のいい歯をもつ獣脚類など、今にもうごきそうな恐竜たちがCG技術でよみがえっています。しかも、最新の恐竜情報も満載! まず、この本をひらいて、つぎつぎとあらわれる恐竜に出会い、ダイナソーパークをたのしんでください。そして、たくさん書かれているそれぞれの恐竜についての情報をしっかりと読んで、恐竜の魅力を感じてほしいと思います。いちばん強い恐竜はなんですか? いちばん大きい恐竜はどれですか? ペットにしたい恐竜はどれ? おいしそうな恐竜は? すきな恐竜はなんだろう? ページをめくるたびに、いろんな疑問が生まれてくると思いますが、想像を最大限にふくらませながら、この本をたのしんでもらえればと思います。『最強恐竜超図鑑』というダイナソーパークを探検して、恐竜研究者の一歩をふみだそう!
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この書籍を作った人
北海道大学総合博物館教授、同館副館長。アメリカのワイオミング大学地質地学物理学科卒。海外へ発掘調査に出ながら、恐竜の分類や生理・生態の研究を行う。ヤマトサウルス、カムイサウルスなどの名付け親であり、日本を代表する恐竜学者。著書に『ぼくは恐竜探検家!』(講談社)、『恐竜まみれ』(新潮社)など。図鑑監修も多数。
出版社からの内容紹介
アンパンマンの誕生から国民キャラクターに成長するまでを、やなせたかしが自らの人生を交えて語ります。
詩とイラスト、貴重な写真も満載!
ファン必読の一冊です!
絵本『あんぱんまん』誕生50周年を記念して、装い新たによみがえりました!
★やなせたかしがアンパンマンを語る! エッセイ&詩&イラスト&写真集!?
この書籍を作った人
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年最初の絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は人気が高まりアニメ化され現在も子ども達に大人気キャラクターとして広く知られている。また同時期に雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊し、30年間編集長を務めた。主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。90年、勲四等瑞宝章受賞。95年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。日本漫画家協会理事長。
出版社からの内容紹介
『ファーブル昆虫記』は、出版されて100年以上たった今でも、世界中の虫好きの人たちから愛されている名著です。子どもの頃からこの本に魅せられ、ファーブルの生家や、実際に虫を観察した土地までたずねた2人の著者が、全10巻の中から選んだ名場面を、迫力のある切り絵と親しみやすい文章で紹介します。巻末では、登場する昆虫とファーブルの生涯を解説。
「えものを狩るハチ・コブツチスガリ」「麻酔の名手・アラメジガバチ」「植物を見分ける本能・オオモンシロチョウ」「夜の舞踏会・オオクジャクヤママユ」「おわりのない行進・マツノギョウレツケムシ」「すぐれた建築家・トックリバチ」「右ききの演奏家・イナカコオロギ」など16の名場面を紹介した絶好の入門書。