《スペシャルコンテンツ》インタビュー

●主婦の友社オリジナル制作の「インポート風雑貨本」

─── このムービングブックシリーズは、最初に拝見したときには洋書の輸入版なのかと勘違いしたのですが、主婦の友社さんオリジナル制作のシリーズなんですね！

はい、キャラクターのライセンスをとって、構成、判型、装丁から、本を開いたときの動く絵のシーン選定や制作まで、オリジナルで作りました。

─── あえて英語の本にして、巻末に和訳をつけている、というユニークな構成ですね。このような構成にした背景にはどんな想いがあったのでしょうか。

まず、女性が自分の部屋に置いたときに、おしゃれでインテリアとしても素敵なものを作りたいと考えました。デザイン的にきれいな本が女性に人気がありますので、インポート風の作りにしてみました。洋書のように、雑貨感覚で手に取ってほしいという思いがありました。

取り扱うお店も、書店以外にも広げたいと思って、プラザさん、ロフトさん、キディランドさんなどの雑貨店でお取り扱いいただいています。日本語が少なくてインポート風なのがお客さんの層に合っているようです。また、プレゼントを買いにくるお客さんが多いショップなので、このシリーズのコンセプトである「ギフトブック」にもぴったり合っています。また、世界中で販売することも考慮して、英語をメインにしました。少し修正するだけで現地で販売できるし、あるいは現状の日本語版のままでも売れるようにと考えました。

─── 本であるけれども、雑貨のイメージも強いですね。手に持って、開いて、部屋に置いて、プレゼントして「カワイイ！」が楽しめる。

はい、私たちは「雑貨本」と呼んでいます。
これは新しいジャンルへのチャレンジでもあります。「読む」というよりも「見る」ことを楽しむもの。最近の女性は、仕事やプライベートで忙しくてお疲れのことも多いですよね。文字ばっかりの本を読むことに抵抗を感じることも多いので、ぱっと開いて絵や写真で中身が分かるものが求められているのではと思いました。見て楽しんで、癒やされるもの、という観点で作りました。

─── なるほど、夜疲れて家に帰って、このムービングブックを開いてちょっと素敵な気持ちになれる、うん、これはいいですよね。とてもイメージが沸きます。