クリーム色の背景に自慢の「ながいもの」をのばしているのは、 ゾウさん、ヘビさん、キリンさん、ダチョウさん、ウサギさん、サルさん・・・。 ・・・?あれ?ニワトリさん?なんで?
登場する動物たちは、ニワトリさんに自分の「長さ」を「ながいでしょ、りっぱでしょ。」と自慢します。負けず嫌いのニワトリさんは、自分もその「長さ」に負けじと真似をしてみるのですがどうにも難しい。その時のニワトリさんの表情にご注目!小さな身体で頑張るその懸命さに思わずくすっと笑ってしまいます。それぞれの動物の「長い」部分には、ちゃんと立派な理由があるんですね!絵本の中でさんざんみんなに自慢されたニワトリさん。「ぼくだって まけないぞ。」って自身満々に胸を張るのですが・・・。えっー、ニワトリさん、一体何を自慢するの?
見開きページ全体に描かれた動物たちの「なが〜い」ものがそれぞれ画面いっぱいに伸びーる様子がとても楽しい作品です。山村浩二さんによる和絵具で描かれたような自然な色合いの美しいイラストはまるで日本画の屏風のよう。サトシンさんのリズミカルな語り口調が冴える言葉と相まってなんだかとても新鮮な組み合わせ!
読み聞かせの代表作になりそうな絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
「えっへん、どうです、ぼくの はな。ながいでしょ りっぱでしょ。」 「りっぱな ながい はなで みずを くんだり、にもつを はこんだり できるんだ。すごいでしょ!」 「えっへん、どうです、ぼくの からだ。ながいでしょ、りっぱでしょ。」 「りっぱな ながい からだで あしなんか なくても にょろにょろ すすめるんだ。すごいでしょ!」
ゾウの鼻、ヘビのからだ、キリンの首、フラミンゴのあし、ウサギの耳、サルのしっぽ……。動物たちが、得意げに長さ自慢をしています。
みんなの自慢が終わったころ、ニワトリがいいました。 「ながさだったら ぼくだって まけないぞ。」 あれれ、ニワトリはどこが長いのかな……??
『うんこ!』(文溪堂)で数々の賞を受賞されたサトシン氏と、アニメーションの世界で国際的に活躍されている山村浩二氏による読み聞かせにピッタリな絵本です。テンポの良いお話と、味わい深く、かわいらしい動物の描写が印象的です。
ながーい、鼻や首や足を持つ動物たちが、その長さと、それが役に立つことを自慢します。
科学絵本でもありますね。
絵もシンプルで分かりやすです。
みんなの自慢を聞いていたニワトリの長い自慢とは?
想像しながら読むと楽しいですね。 (ピンピンさん 50代・その他の方 )
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