ガブリエリザちゃんはホワイト博士がみつけてきた食虫植物。ところがいたずらばかりして、みんな大弱り。でも、博士の家にどろぼうが入ったとき……。
とにかく、翻訳の今江さんのつけた、この印象深き題名には、「あっぱれ!」と声をあげてしまいます。
原題は、「ELIZABITE」。エリザベートちゃんか?と思いきや、
ELIZAの後に、bite(噛み付く)がつくところが、非常に面白いのですが、
それを、「ガブリエリザちゃん」と訳した今江さん。
このセンス、思いきり私好みです。
ガブリエリザちゃんは、食虫植物です。
なんでもガブリとやっちゃう。猛獣なみなのです。
けれど、彼女のこの顔が素敵。実にチャーミングなのです。
ひとまねこざるのシリーズといい、
作者のH.A.レイさんは、こういうイタズラ者キャラクターを生み出すのが本当にお得意ですね。
今江さんが、またその世界をうまいこと訳されていて、面白いこと、この上ありません。
ただ、欲をいうならば、ひとまねこざるにおける、黄色い帽子のおじさんのようなパートナーに登場してほしかったような気もします。
最後の部分、洒落であろうし、確かに面白いのですが、
ガブリエリザちゃんは、檻の中で、本当に楽しいのかしら、とちょっと思ってしまったので。 (ルートビアさん 30代・ママ 男の子4歳)
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