「おばあちゃん、これなぁに?」 新年を迎える準備、玄関に飾られた大きな飾りを見て、はなちゃんはたずねました。 「門松さ。お正月にやってくる年神様への目印なんじゃ。年神様は、みんなに新しい力をくださるんじゃよ。」 今年の夏にお母さんが入院したこと、遊園地で迷子になっちゃったこと、仲良しのそうたくんとけんかをしてなかなか仲直りができていないこと。 おばあちゃんが言うには、いやなこと、悲しいことは疫病神の仕業なんだって。 いよいよ新しい年、年神様に疫病神を追っ払ってもらわなくちゃ。「開運(かいうん)、開運」!
えびにだいだい、昆布、年神様にそなえる鏡もちには縁起の良いものをいろいろ乗せて。 だるまに、しめなわ、破魔矢に招きねこ。開運の飾りものって、たくさんあるね。 食べるものも開運、開運。大晦日、ご長寿祈願の年越しそばをみんなで食べていると、はなちゃんのもとになんと、本物の年神様が現れた!? でもどうやら見えるのは、家族の中ではなちゃんだけみたい・・・?
大好きなクリスマスが終わった途端、ガラリと変わる家の中。日本ならではのお正月、その準備から過ごし方、おなじみの遊びまで、子どもたちにとっては謎だらけ不思議だらけですよね。 その一つ一つに込められた大切な意味、大人も知らないことが結構あったりするけれど・・・大丈夫!はなちゃんの家族や年神様が、お正月の由来や風習についてわかりやすく教えてくれますよ。 作者は「モリくん」シリーズでおなじみ、かんべあやこさん。日本のお正月、日本の家族の様子を楽しいおはなしとともに、温かくそして丁寧に描かれています。 家族みんなで初詣に出かけたり、小さな問いかけにもおじいちゃんやおばあちゃんが優しく答えてくれたり。幼いはなちゃんを囲む三世代の家族団らんの光景はどこか懐かしくほっこり。 シンプルだけど何より大切なことを静かにお祈りするお正月が、わたしたち日本人にとってかけがえのないひとときであることも、子どもたちに優しく伝えてくれます。
さてさて、元旦の夜、お布団に入ったはなちゃんが見る初夢。 七福神の絵を枕の下に敷いて夢に出てきたのは“いちふじ にたか さんなすび”・・・のはずが、人食い鬼、ろくろ首、貧乏神?! はなちゃん、一体どうなっちゃうの? ドキドキハラハラの展開に夢中になりながら、日本ならではのお正月のならわしをたっぷり知ることができる一冊。 さぁ、新しい年の合言葉はご一緒に「開運、開運」!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
はなちゃんは新年を前に、門松やお飾りを飾りました。すると除夜の鐘とともに、年神様がやってきたのです。でも、大人には、見えないみたい…。はなちゃんは、年神様と一緒におせちやお雑煮を食べ、初詣に行って、縁起物を買って、初夢を見ます。ところが夢に魑魅魍魎が現れて…!? 新年が良い年になるよう、日本のお正月には様々な「開運の願い」がこめられています。そのいわれを知り、一緒にやってみたくなる絵本です。
持っているだけで なんだか運が開けそうな、おめでたい絵本です。
細かいイラストですが 色使いがはっきりとしているので、
小さなお子さんでも楽しめるのではないでしょうか。
開運に関するあれこれが丁寧に描かれていて、とても興味深かったです。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
|