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ジャガーとのやくそく

ジャガーとのやくそく

  • 絵本
作: アラン・ラビノヴィッツ
絵: カティア・チエン
訳: 美馬 しょうこ
出版社: あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2015年02月
ISBN: 9784251098825

出版社のおすすめ年齢:低学年〜
B4変型判/32ページ

みどころ

ぼくの名前は、アラン・ラビノヴィッツ。
人前でうまく話すことができない発話障害をもっている。説明しようとすると、ぼくのくちびるはうごかなくなる。先生たちは、そんなぼくをしょうがいのあるクラスにいれた。でも、本当はすらすらと話せる。なぜだかわからないけれど、ぼくは動物たちの前だとうまく話せる。動物たちには、ぼくのきもちが伝わっている。言葉がでてこないぼくと一緒で動物も言葉を話せない。だから、人間は動物たちの気持ちがわからずに勝手にきめつけていじめたり、殺したりする。ぼくを無視して、誤解してきずつけるのと同じだ。幼い頃に自身の障害に苦しみながら、動物に心を通わせたラビノヴィッツ少年は自分のペットやよく通ったNYのブロンクス動物園にいる大好きなジャガーにこう約束します。

「じぶんの声をみつけられたら
 ぼくがかわりに君たちの声を伝えるよ。
 そして、動物をきずつけるのをやめさせる。」

障害と向き合い、訓練をすることで吃音を克服した僕は、その後動物たちの心を代弁するべく、動物学者となり、野性動物、主に大型ネコ科動物の保護活動に生涯を捧げることになります。そう、この絵本は世界的権威のある動物学者アラン・ラビノヴィッツ氏の自伝です。子どもの頃にみた檻の中のジャガーの悲しい瞳を思い出しながら、ジャングルの中で生きる野生のジャガーと見つめあい心を通わすシーンには思わず胸が熱くなります。

彼にしかできないこと。

決して挫けず使命を全うしている主人公の努力、勇気、行動力、そして動物たちに対する無償の愛に心から励まされます。最後に、ラビノヴィッツさんが一言、ジャガーに伝える言葉があります。
是非、絵本を読んで感じてください。

(富田直美  絵本ナビ編集部)

出版社からの紹介

世界で初めてジャガーの保護区をつくった動物学者自然保護活動家、アラン・ラビノヴィッツが、ハンディをのりこえて動物たちとの約束を守った感動のノンフィクション絵本。吃音に悩み孤独だった少年時代のつらさや、克服するための努力と勇気、そして子どもの頃に築いた動物たちとの絆を、カティア・チエンの美しい絵と共に語ります。原書はシュナイダー・ファミリーブック賞やエズラ・ジャック・キーツ賞オナーブックなどを受賞。

ベストレビュー

この本は、2人の情熱を持った作家によって

作られている。そう感じました。この本の主人公は、コンプレックスがあったからこそ動物を守ろうと必死に訴えた。行動を起こせた。じゃあ私は?何かと心を通わせる事が出来ている?何も出来ていない自分が恥ずかしくなりました。
(梅木水晶さん 30代・ママ 女の子3歳、男の子1歳)

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