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沖縄戦で、沖縄の人たちは3人に1人が命を失いました。 「原爆の図」の丸木夫妻が、戦争への怒りと、鎮魂と平和への願いをこめておくる絵本です。
第16回講談社絵本賞。
中一のクラスで朝読みしました。
今までで一番緊張した絵本です。
戦争の悲惨さを伝える絵本は、今まで読んできましたし、外国の話となれば少し距離を置いて見ることができました。
この絵本の舞台は沖縄です。
同じ日本でありながら、沖縄では日本兵は味方ではなかったという事実。
同じ仲間を殺し合ったという重さ。
生々しい事実が、心の準備なしに押し寄せてきます。
つるちゃんとさぶろうの物語の中で、久米島や渡嘉敷島で起こった地獄が生々しく積み重ねられます。
二人の子どもたちが捕虜収容所にたどりつくまでに、亡くした家族、出会った人々、二人が目にしたことを淡々と語っているのです。
説明がなくては、何の事だかわからない部分も多いはずです。
時間の制約もあり、思想的な解説を加えることは避け、ただ感じてもらえば良いと思いながら語り続けました。
途中で鼻をすすっている生徒がいました。
涙ぐんでいる生徒がいました。
中一は感受性も高いのです。
ヌチドゥー、タカラ(命こそ宝)。
最後の一言に思いを込めて絵本を閉じた時、脱力感と生徒の拍手をもらいました。
後日目にした感想文で、生徒たちがしっかりと受け止めてくれたことがわかりました。
読んで良かったと思います。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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