北海道の草むらで、アカオニグモというクモの見事な狩りに出会った著者は、狩りの名人アカオニグモの観察を始めます。アカオニグモは網の近くに作った隠れ場所で身を潜めながら、じっと網に虫がかかるのをまちます。観察回数は10分×380回、63時間20分。クモの網のまわりを飛んだ虫は4678匹でした。クモはどれくらいの時間まてば虫一匹をつかまえることができたでしょう? 草むらで、虫たちの命の攻防をみつめます。
クモがどんな風に獲物を捕まえているのか・・・という素朴な疑問を地道に観察し続けている様子がまとめられています。
どのようにして観察するのか?
どのくらい観察するのか?
など、観察結果からわかるクモについてのことだけでなく、研究過程についても紹介されています。
本を読んでいる私達は、その観察結果をまとめたものを読んで、「ふむふむなるほど、面白い!」と思って終わりですが、その影にある、果てしなく地道な研究の様子が垣間見ることが出来、研究している人って凄いなぁと思う内容でもありました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子9歳)
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