2012年に日本で初登場以来、子どもたちのハートをしっかりとつかんだ「としょかんねずみ」シリーズ! 最終巻の登場です。
図書館に住むねずみのサムは、調べ物コーナーのうしろの小さな穴の中で暮しています。読書家であるサムはその経験から自ら絵本を書く楽しみを知り、またそれをあっと驚く方法でたくさんのお友だちに伝えてきました。そして大親友となるサラと出会い、これまでも数々の大冒険を繰り広げてきたサム。最終巻となる今作では、いったいどんな新しい姿を見せてくれるのでしょうか。
まず、冒頭からみなさんも驚かれると思います! どうしてって、ある晩、サムとサラが住んでいる図書館で、なんと改修工事が始まるのです。 それって、ぼくの家がなくなるってこと? そうなったら、いったい ぼくらはどこで暮したらいいんだろう? 心配するサムをよそに、冒険好きなサラは、探検にでかけて新しい場所を見つけることを提案します。
最終巻にぴったりのテーマは、まさにふたりが考える理想の「すてきなわがや」。それは、まるで世界一周旅行したような楽しい気持ちにさせてくれるのです。
サムとサラがシリーズを通してたくさん教えてくれた「本を読んで、書いて、調べて、自ら体験していくことの面白さ」。子どもたちが、豊かな子ども時代をすごせるたくさんのヒントが、この絵本にはギュウッとつまっています。失敗をおそれず何事にもチャレンジする勇気、まわりの人たちをそっと気遣う優しさも、サムと一緒に成長してきた子どもたちにはきっと届いているのでしょうね。
「としょかんねずみ」を心待ちにしていた子どもたちへの最高の贈り物です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
サムとサラは図書館にすむねずみです。 サムはしらべものコーナーの自分の家が大好きなのに、なんと図書館で改修工事が始まってしまいました。 さあ、大変! サムとサラの大事な家はどうなってしまうのでしょうか。
としょかんねずみのシリーズの一冊です。
ある晩、サムとサラは、図書館の様子が変わっていて、改修工事の計画があることを知ります。
二人は、住まいを変えることにして、屋根裏部屋に小さな気に入った家を作ることにします。
次々と作り出す模型のような家がかわいいです。
巻末に、作った家の説明もあって、参考になります。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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