もうすぐ春です。きりかぶの近くにシロツメクサが見えます。でも、よく見てみるとそれはシロツメクサこびとの「ナーシャ」でした。
ナーシャが「オヒサマトモダチミツバノハ」と、おまじないをつぶやくと、はらっぱにぴょこぴょことみつばのはっぱがひらきます。それから、「ハルノヒソヨカゼハナヒラク」と、となえると、つぎつぎとシロツメクサのお花が咲いていきます。はらっぱはシロツメクサでいっぱいになり、動物たちは大喜びです。
ある日、2わのツバメがシロツメクサのはらっぱにやってきて、結婚式をあげました。それからツバメたちは巣をつくり、たまごを産みました。ナーシャは、ツバメの巣へヒナを見に行きましたが、ひとつだけまだたまごのままでした。すると突然、カラスが巣を襲ってきました。ナーシャは、必死にたまごを守りますが、たまごは巣から落ちてしまいました。そこで、ナーシャは……。
あたたかい春にぴったりの絵本です。
春にお散歩しているとよくシロツメクサを見つけます。思わず、四葉を探したり、お花を摘んで編んでみたりするのですが、そんなシロツメクサの小人が主人公のナーシャです。
頭には、シロツメクサの花が乗っかっていて、スカートは葉っぱでできています。
ナーシャが魔法を唱えると、シロツメクサが茂り、花が咲きます。
野原いっぱいのシロツメクサに、たくさんの動物たちが集まってきて、のどかで、優しい春の原っぱの様子が素敵です。 (ピーホーさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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