ある日、うどんの元に届いた一通の手紙。
「そろそろ、うどんとラーメンのどちらがおいしいのか、決めようではありませんか」
そう、それはラーメンからの果たし状だったのです! 決闘の場であるつるつる公園にて、ラーメンの到着を待つうどん。 そのとき―
ぺちん、ぺちん
うどんを襲ったのは、もちもちでおいしい、ナルトの手裏剣!?
なんの変哲もない公園で巻き起こる、はげしくもおいしい(?)必殺技の応酬。 忍術、魔法に、巨大ヒーロー…… なにが起きるかまったくわからない! 予想を裏切り続ける展開には爆笑必至。
どうしてラーメンは妙に口調がお上品なの?? どうしてラーメンだけそんなにリアルなおじさんの顔なの?? うどんの宿敵であるラーメンのキャラクターからして、ツッコミどころ満載。
影ながらおかしいのが、すさまじい必殺技がくり出されているすぐそばで、はげしい戦いなど見えていないかのように公園で遊ぶ、のどかな親子。 戦うふたりと親子との温度差がとてもシュールで、物語を一層コミカルに引き立てます。
奇想天外な宿命の対決は、いったいどうやって決着がつくのか!? これまた予想外ながらも、これ以上ないというくらいキレイに話をまとめてくれるオチが、この物語のいちばんのみどころです。
(堀井拓馬 小説家)
「うどん」と「ラーメン」は、果たしてどちらがおいしいのか。宿命の対決が、ついに決着か!? 全てをひっくり返す、衝撃のラスト!
「しおしおしょうゆみそとんこつ!いでよ!ラーメンモンスター!」
ラー!
どこからか現れた不気味なラーメンモンスターに子供達は大爆笑!
うどんやのおじさんが無表情で飛んでくる姿にも、これまた大爆笑!
戦いながらも何気なくお互いをほめていて、傷つけ合わないのがとても良い!
そして最後には「みんなそれぞれ良い所がある」といったメッセージが込められている気がしました。
小学一年生と三年生に読み聞かせをしましたが、盛り上がり、先生まで笑っていました。
うどんとラーメンが激しい戦いをしているすぐ横で、普通に気にせず公園で遊ぶ親子にもクスリと笑えるので、ぜひ気付いてほしいです。 (豆腐ハンバーグさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
|