かわいいピンクまじりの雪景色のなか、あかりが漏れる「かまくら」のなかで、おばあさんがお鍋をかき混ぜています。 お鍋からはあたたかそうな湯気がたちのぼっています。 中身はなにかしら?
ここは、おばあさんのかまくらレストラン。 雪のふる、冬の間だけあいているのです。
お米の粉をねってまるめてお団子づくり。 ころころ、ころころ。 あずきはやわらかくなるまで、ゆっくりゆがきます。 ことこと、ことこと。
ああ、おいしそう。 道に迷った旅人も、冬眠中に目が覚めちゃったくまの子も。 あまいおしるこをたべたら、ぽかぽか体があたたかくなるんです。 もちろん、人間の子どもたちもやってきますよ。 雪がっせんでたっぷり遊んだあとは…… みんなで、ぽっかぽかのおしるこ! こんなレストラン、あったらいいのになあ……。
「もったいないばあさん」シリーズで大人気の真珠まりこさんの作品ですが、かまくらレストランのおばあさんのふんわりした可愛らしさといったら、ぜんぜんちがいます! けれど、火鉢、竹ざる、竹かご、木杓子などのなつかしい道具が出てくるのは似ているかもしれませんね。 テーブルには、緑茶と急須や、柿も描かれ、おばあさんのあったかいおもてなしを受けている気分になってしまいます。 かまくらのまわりの空や雪面の色があざやかに変わっていくのがとてもきれいです。 透明感のある幻想的な色あいと、ほのぼのするおはなしをあじわってくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
かまくらレストランは冬の間だけオープンするレストランです。ここで、おばあさんのおいしいお汁粉を食べたら、心も体もぽっかぽかになります。詩情豊かな文章と物語に、きれいな色彩の絵で表現された、上質の物語絵本です。
私自身も おばあさんですが、
「かまくら」を見たことがありません。
とても寒そうな、寒い地方でしか味わえないと思いますが、
こうして絵本で見ると
とても和める場所のように感じます。
冬だけのレストランですが
メニューはお汁粉だけのようですね。
お手製の お団子が入っていて
おばあさんの愛情もたっぷり入っているのでしょう。
みんな ほっこりしています。
今の季節にぴったりの絵本で
寒さと おしること おばあさんの愛情を感じる
読みやすいお話だと思いました。 (koyokaさん 50代・じいじ・ばあば )
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