プラスチックで作られたものがあふれるわたしたちのくらし。そして、消費され、捨てられた後のプラスチックが世界中の海をただよい、破砕されたマイクロプラスチックが生態系へ大きな影響を与えていることが、現在新しい海の環境問題として関心を集めています。 本書はこの問題を鳥の目線で描いた絵本。鳥たちのどこかさびしげな表情は、学習参考書からだけでは得られない「環境問題を考えるための感性」を読者の心に育みます。 韓国で初版が発行された本書は、世界で高く評価され、ボローニャ国際絵本原画展入選(2015)、国際ナミコンクールグリーンアイランド賞(銀賞)受賞(2015)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞(2015)。
事実は事実なのだから仕方がないのかも知れませんが、環境問題の中心に災害を取り込んだためにこの本の重さが複雑になってしまったように思います。
不法投棄のような人的行為に焦点を当てることによって、完成すべき絵本のような気がします。
ともあれ流れ出したプラゴミや多くのゴミによって、生き物の生態を破壊するような「島」が出来ていくことへの警鐘は重く受け止めなければいけないと思います。
湾岸に浮遊付着するゴミたちは、国を越えた問題でもあります。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|