表紙の、こちらをじっと見つめる愛らしいうさぎから、目を離せなくなってしまった方へ。この絵本、期待通りにうさぎがいっぱい登場しますよ!
お話の舞台は、誰もいなくなってからっぽになった工場跡。そこに2匹のうさぎがやってきて、4匹、8匹、18匹…どんどん増えていき。やがて工場には沢山の色々なうさぎが暮らしはじめたのです。大きいうさぎ、小さいうさぎ、耳の長いうさぎ、短いうさぎ、黒や白、茶色のうさぎも。
性格だって色々です。大人しくて静かなうさぎ、やんちゃっ子や意地悪なうさぎ、あわてんぼうやお寝坊さん。がんこなうさぎは椅子から降りませんし、知りたがりうさぎは工場のあちこちにあるボタンを押してまわります。
…と、その時。
ガタン! 大きな音がして何かが動き出したみたい!? そう、ここは工場だったわけですからね。何かが次々と出来上がっていきます。それはとっても素敵なものだったみたいで?
コルデコット賞受賞作家レナード・ワイスガード によって描かれる様々な性格のうさぎたちの可愛らしいこと! 本来のうさぎの姿を崩すことなく、しぐさや表情で、一匹ずつその魅力を切り取っていきます。クラシカルな雰囲気やイースターの伝統的な絵柄やおもちゃの素敵なデザインも相まって、ページをひらくたびに心が癒されるよう。コレクションに加えたくなる一冊ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
誰もいなくなった町の工場跡に、2匹のうさぎがやってきました。さらに、4匹、8匹、工場はたくさんのうさぎが住みつきます。ある1匹のうさぎがいたずらをしてボタンを押すと、長くねむっていた工場が動き出し、たくさんの素敵なものを作り始めました。
どのページもレナード・ワイスガードが描く愛らしいうさぎがいっぱい。いっぴきずつ細かく描かれたうさぎたちの表情に、子どもも大人も癒されます。
表紙のかわいさにひかれて読んでみました。少しノスタルジックな感じがする、なんとも素敵な絵。そして、うさぎがいっぱい! かわいい! そして、イースターの卵が美しい。見入ってしまいました。イースターの時期にぴったりです。飾っておきたいような絵本でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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