こちらの絵本は干支の本家中国に伝わるお話をル・カインがエキゾチックに美しく描いています。日本で伝わるお話の内容がちょっと違うのも興味深いし、エロール・ル・カインの描く中国も見てみたい。 子供に読むとちょっとわかんなくなっちゃうかな?干支の絵本、変化球です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
十二支の順番はどうしてできたのでしょう。皇帝のまえでネズミとウシの知恵くらべ。中国民話をもとにエロール・ル・カインがエキゾチックな絵をつけました。
十二支のはなしを図書館で10冊くらい借りて読み比べてみました。
ほとんどは動物が競争して、順番を決めるというパターンでしたが、これだけは独特で、面白かったです。
十二支が決まった所からお話が始まります。
ねずみとうしが一番を主張したので、他の十匹に聞いて回ることに。
皆、自分の順番には不満はなく、利害などを考えて、ねずみかうしを支持します。
同数になってしまったので、町の人たちに聞くことになります。
そこで、ねずみが知恵を使います。
自分は小さくて、みんなに見えないから大きくしてほしい、と半神半人のシュン・ユーに頼みます。
シュン・ユーはねずみを2倍の大きさにしてやります。
町の人は、見たこともない大きいねずみこそ一番だといいます。
ねずみのかしこさが勝負を決めたのは、他の本と一緒ですね。
通常パターンを読んでから、読んであげるのがいいのかなと思います。 (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子16歳、男の子13歳)
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