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空から火が降ってきてカーリンヒェンは焼け出された。いろいろな人に助けを求めても受け入れてもらえない。人を本当に救うものは何か。ボランティア・支援の本質を鋭く問い、考えさせる絵本。
グリム童話のような絵本で、絵がとても印象的なのですが、難民として行き場を探した作者本人の思いが痛烈に、シニカルに描かれています。
カーリンヒェンを受け入れないのは、民族としてでしょうか?
それとも思想としてでしょうか?
それに貧困の階層に縛られた人たち、社会構造に固定化されている人たち、行き場を探すカーリンヒェンからはこのように見えるのですね。
文字のないページも含め、カーリンヒェンの心の叫びが突き刺さってきました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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