海で大嵐に会い、行方知れずとなっていた、ひとりぼっちの貧乏な鍛冶屋。しばらくして無事戻ってきた鍛冶屋を村の人々は不思議に思います。ある日、嵐の時に鍛冶屋を助けた人魚と鍛冶屋の子だという、男の子・オラフが訪ねてきます。 ほんの幾日で大きく立派な若者になったオラフは、父の元から旅立ちます。 地主の元で働くようになり、大変な仕事でもかるがるとこなすオラフに、地主は悪魔に貸した金を返してもらってくるよう頼みますが……。
絵本作家・アートディレクター堀内誠一の遺した未発表の原画を元にした紙芝居。
原作は「人魚ひめ」を書いたアンデルセンの母国でもあるデンマークの民話。 主人公の、人間と人魚の子オラフが、人の役に立とうと世に出て成長していく物語でもあり、また悪魔と対決する冒険物語でもあります。 人魚伝説を下地に、不思議さと神秘性、そしてゾクゾクするような怖さもあわせもった、観る者を夢中にさせる紙芝居です。
◆インタビュー 紙芝居『うみからきたおとこのこ』堀内紅子さん・堀内花子さん
かじやと人魚の間に生まれた男の子が主人公のお話です。
かなり都合の良いお話ではありますが、デンマークの民話を基にしたとあれば、アンデルセン童話やら、グリム童話やらの香りがして面白く感じました。
海の底では竜宮城のような世界があったのでしょうか。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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