この絵本の主役は「肉」です。 それはもう、言うまでもないことなのですが。
だけど、これだけページいっぱいに「お肉料理」だけを見せられて、 しかも添えられている言葉は、ほぼ見た目と味の描写だけ。 それなのにストーリーが見えてくるのは……「肉」が立派に主役を務めているからなのでしょう。
そして、たべものを愛する作家はらぺこめがねは、もっとすごい。 ローストビーフにから揚げに、ハンバーグにローストチキン。 それぞれの料理と真正面からじっくり向かい合った結果、「肉の国」を誕生させてしまったのです。
えばりんぼの王さま「ローストビーフ王」が最初に登場したかと思えば、 どっしり強そうな「ハンバーグ王」、あまったれの王さま「テリヤキチキン王」。 「カラアゲ王」に「ハム王、ソーセージ王」、そしてがんこな「トンカツ王」。
「うまい、うまい!ひとくちだってやるものか」 それぞれが自信をもって叫びます。なぜなら…
今日が、肉の国一番の王さまを決める、大事な日だからです。どれも美味しそうで、読んでいる子どもたちだって、一番を決めかねている頃、最後に登場するのは……日本が誇るあの王さま!?
「肉を食らって肉を描く」
そう語るはらぺこめがねさんの気合いを感じながら。 それなのに不思議と漂うオシャレさとコミカルな愛らしさを味わいつつ。 お腹を空かせて読んでみてくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ここは肉の国。上から読んでも、肉の国。下から読んでも、肉の国。今日は、肉の国一番の王さまを決める、大事な日。 ローストビーフ王に、カラアゲ王。ハンバーグ王に、ローストチキン王。ハム王、ソーセージ王、トンカツ王! 個性的な王様が続々登場します。けれど、どの王さまも自分と、自分の愛する肉料理が一番だと言って譲らず、大騒ぎ! するとそこへ、スキヤキ王が現れて……。 わがままで個性的、だけどなんだか憎めないかわいい王さまたちの姿と迫力満点、今にも湯気をたてて画面から飛び出してきそうな美味しい料理をどうぞお楽しみください!堂々、満を持して2月9日にくのひ、発刊です!
6年生の読み聞かせに読みました。
食欲の秋・・からの1冊目として。
ページめくるたび、オーという感じでした。
内容は簡単なのですが、本当の楽しさがわかるのはどちらかというと高学年のように思います。
それにしても発売日にもこだわって2月9日にはビックリ! (れいちぇるさん 40代・その他の方 )
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