ここに「あ」の文字があります。じっとながめてみると、そのかたちの特徴が見えてきます。たとえば上の部分だけみると、「お」や「す」、「ま」や「も」にもちょっぴり似ていますね。右半分だけみると、「ち」や「の」にも似ていますし、下半分は、「め」にそっくりです!
文字をたのしむデザインユニット「大日本タイポ組合」のおふたりは、これを見てぱっとひらめきました。
その名も、「もじ」の「しかけえほん」で「もじかけえほん」! ページをめくると、ふたつの文字からできる言葉と絵がかかれています。たとえば、「いぬ」と書かれたページをめくってみると……なんと「い」が「か」に、「ぬ」が「め」になって、「いぬ」が「かめ」に早変わり!
この本には、そんなめくってびっくりの文字の早変わりが8つ収録されています。そのどれもがアッとおどろく変身のしかたで、おもわず何度もめくりたくなるおもしろさ。文字の魅力がたっぷりつまった、あたらしいしかけ絵本です。
大日本タイポ組合という、不思議なアートユニットによる作品。
もじかけ絵本、と副題にありますが、そう、しかけえほんでもあるのです。
表紙絵から曲者。
帯を外すと、「な」が登場しますが、こ、これは!?
そう、こればかりは見て体感するしかありません。
本文は、ひらがな2文字が登場しますが、
半分めくると、あら不思議、違う文字に。
絶妙に、見事に変身する技に唸ります。
添えられた絵も、ちゃんと変化しているのでそこも見逃してはなりませぬ。
ひらがなって、楽しい! (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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