夜行列車の出発から到着までの駅や車内の様子を細かくじっくり描かれている字のない絵本。 この列車はどこの駅を出発してどこの駅に到着したのでしょうか。この駅員さんの仕事はなにかな。この人達は何をしに行くのかな。どこの出身の人達かな。画面隅々まで細かく丁寧に描かれている絵を見ながら話はつきないでしょう。着いた先は、吐く息も白い雪景色。昭和のにおいがぷんぷんする服装や荷物にも興味津々。会話も聞こえてきそうですね。 また、今は少なくなってきた夜行列車、寝台列車の様子も珍しいという事で子供達にも魅力的。電車の面白さをじっくり味わうのにぴったりな絵本です。 字のない絵本というのは画面をじっくり見ながら進んでいくので観察力や想像力があればあるほど楽しめます。たまにはこんな絵本も新鮮ですね。興味がぐんぐん広がっていきそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
夜の闇を走る夜行列車の中には暖かさと人と人との触れ合いがあります。訛りのある会話さえ聞こえてきそうな暖か味のある絵で、夜行列車の旅へご招待します。
電車好きの息子が3歳ごろから読んでいます。
他にも電車の絵本はあるのに
この絵本が大好きなんです。
夜行列車に乗って、朝になって到着するまでを
言葉を使わずに絵だけで表現している絵本なのですが
絵に力があると言うか、絵を読むのが楽しい絵本です。
乗客のしぐさが一人一人丁寧に書かれてあります。
椅子を倒して寝ている人もいれば
ベッドに寝ている人もいる。
扇風機が上についていて、時代を感じさせるところもあり
「昔はクーラーじゃなくて上に扇風機がついていたんだよ」
などと話したりもしました。
見ているだけで楽しい絵本。
面倒くさがらずに、一緒に子どもとゆったり読みたい絵本。
子供と絵本の世界で夜行列車の旅を楽しみたい方、お勧めです! (MAYUCLUBさん 30代・ママ 男の子4歳)
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