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子どもを性被害から守る絵本 楽しいお話を通して、「深刻な性被害に遭わないように、自分の体を守り、なにかあったら、すぐ信頼できる大人に言う」ことを、子どもたちに直接伝える絵本です。
わいせつ事件から如何にわが子を守るか危惧していた頃、この本が出版されると知りました。地元図書館では、所蔵開始と同時に15件ほどの予約待ちになっており、世間の関心の高さを実感しました。
この本はパステルカラーの愛らしい画風で、子供に恐怖心を与えることなく大切なメッセージを伝える工夫が施されています。
また巻末には、子供から性被害を相談された際の対応方法や相談機関など、「信頼できる大人」に向けた指針が詳しく掲載されており、とても為になりました。
とは言えども…性犯罪防止教育など受けたことがない年代の私としては、初めて5才の娘に読み聞かる時はかなり緊張しました(苦笑)
そしていざ読んでみると…娘は「え〜、ぱんつのなか!?はずかしい〜笑」「え〜、大人になったら使える魔法ってなに〜?」などと、少々異色なテーマを5才児なりに敏感に感じ取りつつも、最後まで楽しく熟読してくれました。
@パンツの中はとても大事
Aでもどろぼうが狙っている
Bもし盗まれたら大好きな大人に言う
C信じてもらえなくても諦めずに他の大人に言う
という大切なメッセージは5才児にも理解できたようなので、【性被害防止のファーストブック】としておすすめです。
本作はそのテーマの特性から、出版してくれる進歩的な会社に出会うまで4年程かかったそうですが、著者(さく)印税は全額、子供を性暴力から守る活動をされている団体へ寄付されるそうです。
本作に懸ける著者と出版社の情熱に、胸が熱くなりました。 (イナイバー・ナイトさん 40代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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