人は見かけによらないけれど、たべものだって見かけによらない!
どこからどうみても、おいしそうなピザ……だと思ったら、ほんとはカボチャ!? とってもきれいな花束の一輪……にしか見えないのに、ほんとはトマト!?
透明な電球だって、キラキラの宝石だって、むいたらびっくり、切ったらあぜん!
たべものの表面にリアルなペイントをほどこし、色も形もまったく別のものへと変身させてしまう、不思議な食べ物写真絵本、「じゃない!」の続編です。
著者は、人の体をキャンバスにした独創的な作品を発表する、アーティストのチョーヒカルさん。凹凸のある表面のキャンバスに緻密なイラストを描く著者の、その驚異的な技術力が発揮された作品です。
ピザに花束、魚に電球。それぞれの正体について、次のページで「実はコレでした」と明かされます。切り分けたピザの断面がカボチャだったり、はたまた花がトマトだったり……あまりにもリアルなペイントの質感と相まって、その光景はすさまじい違和感と非現実感があります。なんだか、頭がクラクラ、ゾワゾワ……!
最後には、絵筆に変身した「何か」が登場するのですが??? 「自分の力で考えることや、想像することの楽しさや大切さ」を伝えたいと語る著者の、みずみずしいエネルギーとメッセージを感じるその「正体」を、ぜひ本書でたしかめてください。
脳はこんらん!? 心はワクワク! 想像力を刺激する、唯一無二の読書体験!
(堀井拓馬 小説家)
大好評の『じゃない!』が進化して、再登場! 今回は、食べ物『じゃない!』ものも! 電球…じゃなくて、たまご! 宝石…じゃなくて、くだもの! 新たな『じゃない!』ワールドが楽しめます。 前作同様、ものの見方を変えてみること、想像することの大切さを伝えるとともに、種別は超えられる、世界は自らの手で変えることができる、という多様性や無限の可能性も訴える作品となっています。
◆選定・受賞多数! 待望の続編! 第1回親子で読んでほしい絵本大賞入賞 第53回夏休みの本(緑陰図書) 第30回けんぶち絵本の里大賞(びばからす賞) など、前作は数々の評価をいただいています。
◆英訳付! 英語学習、海外向けにも! NYに拠点を置き、世界的アーティストを目指すチョーヒカル。作家本人の英訳付で英語学習に、海外の方々にもおすすめです!
『じゃない!』の衝撃がまだ残っているだけに、素通りできません。
表紙絵のピザ→かぼちゃはまだ序の口です。
さかなの正体、すごいです。
宝石だってため息。
そして、究極のアートはラスト。
アーティスト魂を感じました。
添えられた英文も、滋味深いです。
作者のあとがきにも感銘を受けました。
小学生くらいから大人まで、アートを満喫してほしいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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