6階建てのアパートに住む、6人のおばあちゃん。 1階にはリリのおばあちゃんナイナイ、2階にはグランマ、3階にはノンナ、4階にはアブエラ、5階にはテタ、6階にはバブシア。 もしかしたら、気が付いた人もいるでしょうか。実は全部「おばあちゃん」と言う意味の言葉なのです。 この6人のおばあちゃん、それぞれの国の「ダンプリング」を作ろうとしているのですが、それぞれに足りない材料があることが発覚。 ナイナイはバブシアに、バブシアはグランマに……足りない材料をもらうため、リリがアパート中を上へ下へと駆け回ります!
ちなみにダンプリングとは、「小麦粉を練ってつくった生地に、おいしい具をいれた料理」のこと。 作者メリッサ・イワイさんのメッセージにもあるように、世界には様々なダンプリングがあります。 タイトル通り肉まんを思い浮かべた人もいれば、私のようにぎょうざや他の料理を思い浮かべた人もいるはず。 絵本には肉まん以外に5種類のダンプリングが登場するので、あなたの頭の中に浮かんだダンプリングもあるかもしれませんよ。 お話の後には、どのダンプリングがどの国の料理か紹介されているのでそちらもチェックしてみてくださいね。 肉まんの作り方も載っているので、食べたくなった人はぜひ作ってみましょう!
(近野明日花 絵本ナビライター)
きょうは、リリの特別な日。おばあちゃんのナイナイが、 「いっしょに にくまん つくろうか?」って、いったから! リリは、肉まんを食べるのも作るのも大好きなんです。 でも、あらら。冷蔵庫をみたら、だいじなキャベツがありません。 ナイナイはリリにたのみました。 「6かいのバブシアに、わけてもらってきてくれる?」
そのバブシアは、ポーランドの料理ピエロギを作っているところ。 ところが、「まあ、ジャガイモの芽がのびてしまったわ!」 そこでリリは、2かいのグランマのへやに向かいます……。
おばあちゃんと肉まんを作るお話ですが、なんともいそがしい絵本です。
かんじんのキャベツがないと、アパートの6階のおばあさんに用立ててもらおうとしたリリは、アパートの階段を何往復もして、それぞれの階で困っている食材、調味料の配達係になってしまいました。
頭がシャッフルされた後は、それぞれの料理を持ち寄ってのパーティになりました。
料理と国名、それぞれのの階の人の名前、そのままクイズになりそうな絵本ですが、一番美味しいところを、生まれたばかりの赤ちゃんが持っていってしまったかも知れません。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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