一度は命を終えた鳥たちの骨や羽を使って、再び鳥を形づくっていく。そしてその鳥に命を吹き込み、自由に羽ばたかせる。ささいなものでも、少しの想像力と尽きることのない関心があれば素晴らしい作品に生まれ変わる。もの作りに夢中になるときに誰しもが感じる、静かな興奮や感動が描かれた作品。
『HOW TO MAKE A BIRD』が原題。
その不思議なニュアンスの題名に惹かれました。
鳥をつくるって一体どういうこと?
中表紙には、設計図のようなものがあります。
ますます謎が深まります。
不思議な内装の部屋に佇む少女が主人公。
さあ、彼女の独白に身をゆだね、出来上がっていく鳥の姿を見届けましょう。
骨や羽を集める?
そうよね、でも、心臓は?
独白でも語られる、足りないもの。
ここからがお見事。
命が吹き込まれる瞬間は、物作りにも似ていますね。
飛び立つ鳥の姿と、彼女に残された余韻。
奥深い感性を揺す振られます。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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