森からてがみが届きました。 「まるたの上のキツネとノウサギ」――川を流れる丸太の上にキツネとノウサ ギがいます。仲のわるい2匹は、自分だけは助かろうと、かけひきを続けます。 さて、その結末は? 「あたしはだれでしょう?」――ネコはネズミを、カモメはサカナを食べます。 では、小さな虫だけでなく、ハチやシカの角、魚、ネズミ、トカゲ、木の実も食 べるのは、どんな動物? 意外! あなたの好きな動物ですよ。「子リスのしごと」――子リスが大きくなって、どんな仕事をするのか決めるときが来ました。いろんな動物の仕事を見てまわりますが、どの仕事もむずかしそう。でも、仕事の名人ビーバーもできない仕事がありました。これこそが子リスの仕事。さて、どんな仕事? 「十二月のさいばん」――森の生きものにとって十二月はつらい時期。森の長老が十二月を森から追い出すために裁判を開きました。でも、十二月が好きな生きものたちは反対します。どんな裁判になったでしょう? 動物の生態をしっかり観察して楽しいお話に仕立てていく、スラトコフおじさんの動物記、第3弾。「森からのてがみ」1巻から3巻で計9篇のお話が収められ、これにて完結しました。1、2巻も併せてお楽しみください。
4つの物語が入っています。どれも、森の動物が何を食べるかとか、どんな暮らしをしているかとかがテーマなので教育的。楽しく動物の生態を学べると言えます。日本ではなかなかそんな自然を身近に感じられませんが、この本でロシアの自然のど真ん中にいる気分になりましょう。あべ弘士さんの絵が、いつもながら動物の特徴を捉えていて美しいです。 (ホートンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)
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