ふぶきの中、かりうどのギャバンじいさんのもとへ、つぎつぎと動物たちが訪れます。笑いが止まらないじいさんでしたが、そこへ、もう一人のギャバンじいさんが現れて……!? 人間の良心とは? プライドとは? 児童文学界の巨匠二人が描く、描き下し本格絵本。
ウサギ、キツネ、クマと獲物が向こうからやってきた猟師のギャバンじいさんの小屋。
ギャバンじいさんの喜びと、ウサギ、キツネの緊張感が小屋の中で膨らんでいきます。
クマまで現れて、ギャバンじいさんも危険なはずなのに、なんと巧妙なだまし討ちを考えることでしょう。
それにしても、もう一人現れたギャバンじいさんは、猟師としての良心だとは思うのですが、何事もなかったようにそれぞれ山に帰っていった、ウサギ、キツネ、クマって、どうして帰れたのでしょうね。
緊張感のわりに不思議な幕切れでした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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