高い山の上の、ほんの小さなひとしずくからはじまった川が、次第に大きくなりながら、さまざまな風景の中を縫って流れ、海までの長い道を辿る。そのたびの様子が、五つの小さなまつぼっくりの目を通して描かれます。まつぼっくりたちは、流れにのって運ばれていくうちに、森や草地、滝や湿地に出会い、さらには、中洲にできた大きな都会をぬけ、川とともに大海原にたどりつく。 その旅路の途中で、まつぼっくりたちは、ひとつ、またひとつと、「自分の」場所を見つけ、旅をつづけるほかの仲間達と別れて、その新しいすみかにとどまる。最後までひとり旅をつづけ 海に出たまつぼっくりは、どうなるのだろう? なじみのある題材に独自の観点をもちこみ、幼い子どもに自然の生態、環境を理解してもらえる美しい色彩で描かれた絵本。
まつぼっくりの5通りの人生を画いているようでした。
同じ場所に立った5つのまつぼっくりが夫々の居場所をみつけて、そこ
に居つき、最後まで旅を川と一緒にしたまつぼっくりは、大冒険の旅を
たっぷり楽しんだのだから、たとえ短い命であろうとも後悔しないと思
いました。旅路の途中で自分の居場所を見つけたまつぼっくりだって、
自分で選んだんだからきっと後悔はしないと思いました。自分の人生に
色々と迷うことがあると思いますが、まつぼっくりのように自分でその
時その時の判断をしていきたいと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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