12月、街にクリスマスマーケットがたちました。朝、焼き栗売りのおばさんが店を開けていると、ツリーのほうからなきごえがします。そこにいたのは子犬でした。クロと名づけられた子犬は、マーケットでみんなの人気者になります。ある日、ぬいぐるみの犬「スノゥ」を連れたなーちゃんがやってきました。クロは、スノゥが気になってしかたがないようで……。クリスマスにぴったりの、心あたたまるお話です。
クリスマスの前にお店が並ぶという、期間限定のマーケットに、独特の雰囲気と人のぬくもりを感じました。
クリスマスツリーの下で、捨てられていた黒いこいぬは、人のやさしさに包まれて、仮の居場所を見つけられました。
クリスマスまでの居場所でした。
その犬が、自分から幸せを読み寄せました。
犬は、ぬいぐるみを落とした少女を探して走りまわります。
努力が実った時、こいぬを温かく見守っていたマーケットの人たちも集まってきます。
そこにいるみんなの心が温まるラストは、クリスマスという特別な世界を一段と素敵なものにしてくれました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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