『遠い野ばらの村』など、子どものために書いた短編が中心。安房直子作品の特徴であるお店屋さんが舞台になっている作品が多い。
「安房直子コレクション・2」です。
安房直子さん自身の作品に関するエッセイを作者の後書き代わりに入れ、没後まとめられた作品集の1冊です。
表題は、収められている作品をイメージして新たに付けられたようで、このような題名の作品は載っていません。
本書には「まほうをかけられた舌」他、15作品が載っています。
他の作品集で読んだものもありましたが、なかなか素敵なチョイスで、本書を編集した方の、安房作品への愛情のようなものを感じました。
小難しいことを書いてしまいましたが、お話の1つ1つは安房さんらしい、色でいうならパステル調の短い童話集ですので、小学生でも読みやすいと思います。
私はこの中では、「遠いのばらの村」の話が一番好きですが、
「海の館のひらめ」や「ふしぎなシャベル」もすごくいいです。
そんな中で「南の島の魔法の話」はちょっと異色な雰囲気を醸し出して、それはそれで素敵でした。
安房直子コレクションは全7巻出ていますので、興味のある方、機会のあるかたはぜひ、読んでみてください。
たまには安房直子ワールドにどっぷりつかるのも、素敵ですよ〜。
お子さんでしたら高学年くらいからお薦めします。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
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